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中秋節を前にまたもユニーク月餅 故宮博物院vs成都博物館のどちらに軍配?

人民網日本語版 2018年09月21日10:50

中秋節(旧暦8月15日、今年は9月24日)を目前に控え、中国の各店ではこの伝統行事に欠かせない月餅がたくさん並んでいる。バラエティーに富む月餅の中でも、故宮博物院のオリジナル商品である月餅が今年も注目を集めている。昨年、故宮が打ち出した月餅は、「朕はそなたの母君から微信メッセージを受け取った」と題したHTML5広告でたちまち話題を集めた。故宮は今年も北宋の第8代皇帝・徽宗の詩と画を添えたユニークな数量限定版の月餅を販売している。人民網が報じた。

故宮がショッピングサイト・淘宝に開設しているショップを開くと、爽やかな水色をバックに、プクプクしたかわいらしい白いウサギが笑っているように目を細めており、その目の前には徽宗の花鳥図をモチーフにした模様入りの満月のように黄色い月餅が並べられている。それはまるで月の世界にあるという広寒宮からの「月餅を食べますか?」という誘いであるようにも見え、また同時に歴史と文化からの語りかけのようでもあり、現代の若者たちに思わず会心の笑みを浮かべさせている。

この今年の数量限定版月餅「桂彩中秋特地圓」の価格は8個入りで218元(約3550円)。味はドリアン、キンモクセイ、カスタード、バラの4種類となっている。

「桂彩中秋特地圓」は、徽宗の29歳の時の作品「閏中秋月詩帖」をモチーフとして使用しており、この作品は故宮の貴重な収蔵品の一つでもある。また中秋節に月餅を食べる風習は、宋代から始まったとされていることも、今回この作品がモチーフとして選ばれた原因の一つとなっている。

故宮淘宝のクリエイティブグッズ担当者は、「故宮の文化クリエイティブグッズの制作は、こうした優れた伝統文化をオシャレなスタイルで表現し、一般の人々が中国の優れた伝統文化を食べたり、見たり、感じたりできるようにするだけでなく、人々に衣食住といった普段の暮らしを通じて、歴史について知ってもらうことを目指している」と紹介する。


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