今年の月餅市場では、実店舗で販売されている贈答用ケース入り月餅やネットショップなどの従来の販売ルートのほか、微信(WeChat)のソーシャル機能モーメンツでの「カスタムメイド月餅」の人気がひっそりと高まりを見せている。業界関係者によると、現時点ですでに月餅の販売ピークに突入しているという。海口日報が伝えた。
海南省海口市海甸島にある大型スーパーの従業員は、「多くの市民が、自宅または専門のクッキングスタジオで月餅を自分で作っている。また、そのような手作りの月餅を贈答品として送っている。人々はもはや、昔からあるローカルの月餅に飽き足らなくなり、ネット上でユニークな月餅を買い求めるようになった。新しもの好きな人の中には、モーメンツで月餅を購入する人もいる」と紹介した。
海口市に住む孫さん(女性)は、微信のモーメンツに、自作の月餅の写真を投稿し、仲間内で注目されている。「新鮮なドリアンを餡にした月餅を作ってみた。味わいはとってもユニーク。微信には、手作りの月餅を扱う店も数店舗ある。モーメンツに投稿されているショート動画や写真はいずれも、メイキング動画・画像で、見た目もなかなか良く、パッケージも美しい。どこも素敵なリボンをかけるなど、専門店の月餅よりも一種のライフスタイルが感じられ、プレゼントとしてもとても気が利いていると思う」と孫さんは話す。普通の人々の間でも微信のモーメンツで微商(WeChatショップ)が月餅を手作りして販売しており、中秋節が近づいていることもあり、その多くが「手作り」を売りにしている。一部の販売者は、食材と製作プロセスをモーメンツに投稿して、注目を集めている。
スーパーマーケット「カルフール」南亜店の責任者である陳玉さんは、「今年の月餅は、原材料やパッケージ素材、マンパワー・輸送コストが軒並み、例年に比べ上昇している。だが、月餅そのものの価格は、全体的に昨年とほぼ横ばいで、販売キャンペーンは例年より早くから始まっている。これは主に、市場競争がますます激化し、特に販売ルートが多様化したことで、オンラインで月餅を購入する消費者が増えてきたことによる。それでも、実店舗の月餅販売もすでにピークに入っている」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月19日
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