世界が注目し、「『一帯一路』を共同建設し、素晴らしい未来を切り開く」をテーマとする第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが近く北京で盛大に開催される。（人民日報「国紀平」掲載）
「一帯一路」国際協力がさらに深まり、着実になり、安定的に遠くまで前進する後押しをすることに着眼して、各者が共通認識を深め、戦略を連携し、重点を明確にすることが早急に必要であり、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムはそのための最良の場となる。
「一帯一路」共同建設の質の高い発展への転換を推進することで、流動的な時代の中でさらに強い先導的パワーを結集することができる。「現在存在する反グローバリズム思想に対して、『一帯一路』建設はグローバル化のプロセスを国家間で組織的にルールをもって進められることを懐疑論者に証明できる」。仏ド・ゴール財団のJacques Godfrain会長のこの見解は、「一帯一路」の時代的役割に対する国際社会の新たな認識を反映している。
今後、「一帯一路」共同建設は質の高い発展へと向かう。引き続き開放・包摂・透明の理念を提唱し、各者の建設的意見を重視し、受け入れ、経済グローバル化のさらに開放的・包摂的であまねく恩恵を及ぼす、均衡あるウィンウィンの方向への発展を後押しすることは間違いない。セルビアのブチッチ大統領が述べたように、「一帯一路」構想は世界の安定を促進する構想であり、精神的レベルと物質的レベルから異なる国、文化、人々を結びつけるのだ。
「一帯一路」共同建設の質の高い発展への転換を推進することで、「一帯一路」建設に新たな空間が切り開かれる。今年3月の習近平国家主席による欧州訪問に世界は注目した。訪問期間中、中国とイタリアは「一帯一路」共同建設協力覚書に署名した。モナコは「一帯一路」共同建設国際協力への積極的な参加意向を表明した。中仏は第三国市場協力の第3次プロジェクトモデルリストに署名するとともに、第三国市場協力基金の運用を開始した。中仏独及びEUの首脳はパリで会談し、「一帯一路」共同建設について非常に建設的な話し合いを行った。ドイツのメルケル首相は、欧州はEU中国投資協定交渉の推進に拍車をかけ、重要な協力構想である「一帯一路」への参加を積極的に検討するべきだと表明した。フランスのマクロン大統領は、EU側は革新的方法でEUの発展戦略と「一帯一路」構想を連携させ、ユーラシアの相互接続を共に促進することができると表明した。
今後、さらに多くの国々の企業が「一帯一路」沿線に布陣する。これは「一帯一路」共同建設の質の高い発展への転換推進に対する信任票だ。GEは今後数年で「一帯一路」沿線での同社の営業収入は二桁成長を実現すると予測する。ドイツ貿易投資局の報告によると、短期的に見て「一帯一路」プロジェクトは数多く実施され、ドイツ企業は請負企業、サプライヤー、協力パートナーとして第三国市場協力を行うことができる。長期的には、「一帯一路」はドイツ企業の製品販売市場を増やし、ドイツ企業にとっては「巨大なチャンス」となる。
「一帯一路」共同建設の質の高い発展への転換推進は、各国の発展にさらに多くの確かな利益をもたらす。将来的には「雪中送炭」、相手国が差し迫って必要とする物を提供し、現地の人々がさらに多くの利益を得られる民生事業、エコ事業が「一帯一路」協力の重点となる。中国は各国との発展戦略の連携をさらに進め、重点協力プロジェクトを立ち上げ、国連「持続可能な発展のための2030アジェンダ」の実行を後押しし、協力を深化する過程で民生改善と環境保護を一層重視する。
新中国成立70周年という重要な時代的節目である今年開催される第2回サミットフォーラムに世界の人々は大いに注目している。
「一帯一路」共同建設は、対外協力の新構造を積極的に構築する開かれた大国の姿を照らし出している。今春、世界の人々は再び中国の改革開放のスピード、徹底的に改革開放を進める決意を目の当たりにした。第13期全人代第2回会議は外商投資法を可決した。関連する法規の制定作業もすでに始まった。参入前内国民待遇とネガティブリストの管理制度を全面的に実施したうえ、ネガティブリストは増えることなく減っていく一方だ。銀行、証券、保険業の外資への全面的な市場参入の開放を加速している。中国の対外開放の扉は大きく開かれていくのみであり、各国が「一帯一路」協力に参加し、巨大な中国市場と連携するために広大な空間を創造した。
「一帯一路」共同建設は、グローバル・ガバナンスの整備に尽力する責任ある大国の姿を照らし出している。閉鎖的、断片的、排他的で、代表性・包摂性・公正性を欠くという従来のグローバル・ガバナンス体制の問題を前に、「一帯一路」に代表される中国の構想は、世界の自由貿易体制と開放型世界経済の維持に尽力し、受益者がより均衡的で、より持続可能でもあるガバナンス効果の創造に尽力している。フランスのドビルパン元首相は「『一帯一路』は断片化した世界を結集させ、各国の発展と共同の安定に新たなチャンスをもたらすと信じる」との見解を示した。
「一帯一路」共同建設は、各国と連携して人類運命共同体を構築する文明大国の姿を照らし出している。「一帯一路」には中華民族がこれまで堅持し続けてきた「天下大同」の理念が余すところなく込められており、国々の調和を目指す「和諧万邦」という中国人の世界観をはっきりと示している。歴史の土壌に根差した「一帯一路」建設は沿線国・地域を緊密に結びつけ、協力・ウィンウィンと共同発展に尽力し、各国の人々が発展の成果をより良く分かち合えるようにする。これはシルクロード精神の継承であり、人類運命共同体意識の真の体現でもある。（編集NA）
「人民網日本語版」2019年4月19日
