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博物館が「文化財アイス」でアイス市場に参入 そのわけは? (2)

人民網日本語版 2020年09月15日11:00

博物館の知財権がアイス産業のブランド差異化競争で重要な役割

アイス消費が日常化し、シーズンを問わなくなるにつれて、アイス市場は数年前のような2元、3元といった低価格商品が中心の市場ではなくなり、さまざまな価格帯の商品が並ぶ時代へと徐々に移り変わっている。1個で数十元するネットで人気が出た商品も珍しくなくなり、知らず知らずのうちにアイスの単価を引き上げている。

「博物館の知的財産権は知財権の王冠に輝く宝石であることは間違いない。知財権を備えたキャラクター開発という観点に立って、博物館が業界の枠を超え、異業種とのコラボレーションを通じて、団結できる外部の力を取り込み、キャラクターの価値を大きく強く育て、博物館キャラクターの統一戦線を構築することは、法則に合致したキャラクター運営の道だ」。文化博物界の知財権に詳しいシニア運営担当者の彭驥氏はこのように述べた上で、「博物館の知財権が異業種とコラボするときは、『釣り合い』を考える。相手ブランドの実力だけでなく、相手ブランドと博物館のキャラクターとの間の感情的な結びつき、文化的な結びつきを打ち出すことを考え、こうした深いレベルでのロジックが整えば、クロスオーバーによって大きな祝福に満ちた、素晴らしいものが一所に集まる快挙を成し遂げることができる」との見方を示した。

注目のポイントは、中国のアイス市場はどれくらいの大きさなのかということだ。中国飲食業界協会の調査データをみると、2014年の市場規模は708億元に過ぎなかったが、19年は急速に拡大して1380億元に迫り世界一になった。21年は1600億元を超えることが予想される。

中国には1千億元規模のアイス市場があるが、現在の1人あたり消費量はまだまだ世界レベルには遠く、これから大きく成長する可能性がある。

指摘しておかなければならないのは、中国のアイス市場には大量の「ネット人気者」が登場して、外資系ブランド、国内乳業ブランド、地方の老舗ブランドが「天下を三分」していた局面を打破したことだ。新ブランドの参入によって業界再編が始まっている。

これはつまり、「何を食べるか」がZ世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)が自分の態度や自分らしさを表現する1種の方法になっているということだ。強い文化的遺伝子を備えた商品を打ち出してこの世代を動かすことが差異化の競争における博物館の優位性となっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年9月15日

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