【国際観察】中国の大国としての責任感を示す「雪中に炭を送る」行動

 2021年03月24日17:12

中国の提供した新型コロナウイルスワクチンが最近、コロンビア、ベナン、パキスタン、ラオス、ジンバブエ、ベラルーシ、モンゴル、シンガポール、エジプトなどに次々と到着した。すでに中国は今月初めの時点で、ワクチンを急いで必要とする69の発展途上国にワクチンを提供し、43か国にワクチンを輸出している。これは世界の新型コロナウイルス感染症との闘いに対する中国の無私の貢献だ。だが、一部の豊かな国々は自国のワクチン確保のみを考える一方で、「ワクチン外交」なる論調を無理に作り出して中国のイメージを毀損している。(文:葉燭。人民網掲載)

中国によるワクチンの対外援助と輸出は、ウイルスからより多くの人々の生命権を守るものだ。3月12日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は新型コロナに関する定例会見で、「新型コロナワクチンの公平な分配にかかる時間が長びくほど、死者数は増加する」と指摘した。すでに世界にはワクチンを量産可能な企業が複数あるが、ワクチンの分配は少数の豊かな国々に掌握されている。AP通信は3月2日、全世界に流通可能な82億回分のワクチンのうち、すでに58億回分を豊かな国々が争うように買ったことを報じた。中・低所得国がワクチンの公平な分配を得られる機会は多くない。AP通信によると、チリは元々米ファイザー社と発注契約を締結していた。だが2020年12月のファイザーのワクチンプロジェクト開始以降、南米諸国の得られたワクチンは、発注した1000万回分のうち15万回分だけだった。2021年1月末、中国の製薬会社・科興(シノバック)の提供した400万回分のワクチンによって、チリはようやく自国民1900万人へのワクチン接種が可能となった。AP通信は「まだワクチンを確保できていない国々にとって、中国(の提供するワクチン)はおそらく唯一の解決策だろう」と報じた。

中国の指導者は様々な国際的な場で、中国の新型コロナワクチンについて、開発が完了し使用開始された後、国際公共財として発展途上国におけるワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティの確保のために貢献することを強調してきた。中国はWHOの要請に応じて、発展途上国の差し迫ったニーズを満たすため、まず国産ワクチン1000万回分を「COVAX」に提供することを決定した。感染性の強いウイルスの前では、全ての人々が安全になって初めて、真に安全だと言える。中国のワクチン援助は運命を共にする理念に基づく実際的行動であり、「ワクチン外交」によって影響力拡大を図るものでは断じてない。

周知の通り、米国はすでに大量のワクチンを蓄えている。だがホワイトハウス報道官が12日に述べたように、米国は今までどの国にもワクチンを提供していない。自らは大国としての責任を引き受けようとせず、ワクチンを国際公共財とする気もないのに、他国の無私の行動に対して「ワクチン外交」なる論調をでっち上げている。他国を非難する前に、まず自らのワクチンナショナリズムの問題をしっかりと解決するよう忠告する。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年3月24日 

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