王毅外交部長、5か国外相訪中を語る

 2021年04月06日16:59

王毅国務委員兼外交部長(外相)は3月31日から4月3日にかけて、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、韓国の外相と福建省で相次いで会談した。このほど王部長は単独インタビューに応じ、新型コロナウイルスワクチン、ASEAN関係、ミャンマー情勢、中米関係、中韓関係などについて語った。

新型コロナウイルスワクチン

【記者】中国は「ワクチン外交」を推し進めているとの声があることについて、どう応じるか。

【王部長】「ワクチン・ナショナリズム」が世界中で広がっている。世界人口の16%を占める豊かな国々が世界のワクチンの60%を獲得した。一部の先進国の発注量はすでに自国の人口の2~3倍以上に達している。これと際立って対照的に、多くの発展途上国は深刻なワクチン不足に直面しており、1回分さえ入手できない国も少なくない。中国は方策を講じて困難を克服し、全力で生産能力を拡大した。現在まですでに80余りの国々と3つの国際組織にワクチンを援助すると同時に、40数か国にワクチンを輸出し、10数か国とワクチン開発・生産協力を行っている。今回訪中したASEAN加盟国の外相の1人は、「中国は『ワクチン外交』を行っているのではなく、大国としての責任を示している」と明言した。

■ASEAN関係

【記者】ASEAN各国外相とは、どのような新たなコンセンサスに至ったか。

【王部長】我々はポストコロナ期に発展協力を深化させることで合意した。中国の第14次五カ年計画(2021-25年)と「ASEAN包括的リカバリーフレームワーク(ACRF)」を連動させ、高い質で「一帯一路」(the Belt and Road)を共同建設し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の早期発効を推進する。我々は新型コロナ対策協力も深く推し進め、健康コードの相互認証を加速させ、「ファストトラック」を高度化する。我々は共同で地域の安定を維持し、海洋関連問題での協力を強化することで合意した。「南中国海における行動規範(COC)」の協議を加速させる。ASEAN中心の地域協力体制はすでに成熟し、安定しており、東アジア協力の伝統及び現実的ニーズに合致する。慌ただしく新たな概念を導入するべきではないし、新たに別のものを作り出すのも良くない。

ミャンマー情勢

【記者】現在のミャンマー情勢に中国とASEANはどう対処するか。

【王部長】議論の中で各国外相の見解は基本的に一致し、立場は非常に近かった。我々はいずれもミャンマーの各方面に対して、最大限の自制を保ち、暴力行為を停止し、再度の流血の衝突や民間人に死傷者が出るような事態の激化を防ぎ、憲法と法律の枠組の下で、対話を通じて早期に政治的了解を図るよう呼びかけている。中国は、ASEANが内政不干渉の原則と協議を通じた合意形成の伝統を堅持し、「ASEAN方式」でミャンマー国内の和解プロセスに建設的に関与することを明確に支持する。我々は、ASEAN首脳特別会合を早期に開催し、ASEANの枠組で、情勢を緩和し、問題を解決する効果的な方法を共に議論することを奨励し、同意する。中国側は引き続き自らの方法でミャンマー各方面と接触や意思疎通を保ち、対話を通じた和平促進に全力を挙げる。

中米関係

【記者】地域の国々は中米関係の今後の発展に何を期待しているか。

【王部長】今回の5か国外相との会談で、我々は中米のアンカレジ対話及び今後の行方について、意思疎通を通じて一致を図った。際立って感じたことの1つは、中国の発展と強大化は歴史の必然であり、域内各国の共通の期待と長期的利益に合致し、阻止することはできないし、阻止すべきでもないと各国が考えているということだ。同時に、中米はこの地域で対話や協力を増やし、駆引きや対立を減らし、大国として尽くすべき義務をしっかりと果たし、大国としての責任を示すべきだと各国が考えていた。

中韓関係

【記者】今回の中韓外相会談での主な成果は。現在の朝鮮半島情勢をどう見るか。

【王部長】我々は各レベルで両国の交流を強化し、タイムリーに調整と意思疎通を行い、相互信頼を強化することで一致した。今年前半に「中韓関係未来発展委員会」を始動させ、今後30年間の両国関係発展の青写真を描く。双方は中韓自由貿易協定(FTA)の第2段階交渉を加速させ、科学技術革新分野で協力を強化すべきだ。双方は自国在住の相手国国民をワクチン接種の対象とすることを支持し、健康コード相互認証制度の構築を協議し、ポストコロナ期の双方協力のためにより良い環境を整える。双方はまた、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の早期発効を共に推進し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への参加問題について意思疎通を強化する。

朝鮮半島問題に関しては、双方は朝鮮半島問題の政治的解決プロセスをたゆまず推進することを重ねて表明し、2018年の米朝首脳シンガポール共同声明の重大で前向きな意義を確認した。中国側は、朝鮮半島問題の取り扱いにおいては、朝鮮が長年直面している軍事的圧力・脅威の解決が肝要だと表明した。これに鑑み、朝鮮半島の非核化と平和体制の確立は同時かつ一体的に推し進めるべきだ。中国側は韓国がより積極的かつ主導的に役割を果たすことへの期待を表明した。韓国側は中国が朝鮮半島の平和・安定維持に引き続き貢献することを希望した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年4月6日 

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