国際原子力機関(IAEA)のグロッシー事務局長は12日、在ウィーン国際機関中国政府代表部の王群大使と会談した際、日本政府が福島原発の有害な処理水の海洋放出を決定する方針であることについて、「IAEAはこの事に対する各国の懸念に留意しており、この事が世界中から注視されていることを理解している。IAEAとしてこれに対して公正で客観的かつ科学的な方法で評価・監督作業を積極的に進めたい。またその過程において、各利害関係者と意思疎通を強化したい。当面は、この事によって海洋環境、食品の安全性、人類の健康へにさらなる危害が及ぶことを回避すべく努力すべきだ」とした。
王大使は、「原発処理水の海洋放出決定という日本の方針に対し、すでに中国外交部(外務省)報道官は懸念を表明した。IAEAが評価・監督面で重要な役割を果たすことを中国は支持する。また、周辺国として、中国と他の全ての利害関係国がIAEAによる評価・監督に関与するのは当然のことだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月13日