米の「台湾海峡で中国が威嚇」発言に外交部がコメント

 2021年04月09日13:49

中国が台湾海峡海域で「威嚇」を行っているとの米国務省の主張について、外交部(外務省)の趙立堅報道官は8日の定例記者会見で質問に答え、「中国は従来誰も威嚇する意図はないが、誰からの威嚇も恐れない。また、中国は誰も脅迫するつもりはないが、誰からの脅迫も無駄だ。中国は米側に対して、一線を越えて火遊びをするような危険な手法を取らず、台湾地区関連の問題を慎重かつ適切に扱うよう促す」と表明した。

【記者】報道によるとプライス米国務省報道官は7日、「米国は中国が台湾海峡海域で絶えず続けている『威嚇的行動』に深く懸念を抱いている。米側は、台湾の安全を危険にさらす武力あるいはその他の形によるいかなる脅迫にも抵抗する能力を有する」と述べた。また米海軍は声明で、ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が同日、通常の台湾海峡通過を行ったことを明らかにし、「米軍は国際法の認めるいかなる場所でも飛行、航行、行動を継続する」とした。これについて中国側としてコメントは。

【趙報道官】第1に、台湾地区問題において威嚇や脅迫を行っているのは一体どの国か?世界に中国は一つしかなく、台湾地区は中国の領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法的な政府だ。これは国際社会公認の基本的事実だ。「一つの中国」原則は中米関係の政治的な基礎であり、米側が中米間の3つの共同コミュニケで中国側に対して明確に行った約束でもあり、越えてはならない一線だ。米艦は最近繰り返し台湾海峡で大々的に武力を誇示し、挑発し、情勢をかき乱し、「台湾独立」勢力に完全に誤ったシグナルを送り、台湾海峡海域の平和と安定を脅かしている。

第2に、世界的規模で威嚇や脅迫を行っているのは一体どの国か?米国は250年近くの歴史において戦争をしなかったのは16年間しかなく、世界に800以上の海外軍事基地を擁し、軍事費は連年世界一位で世界全体の約40%を占めている。冷戦後の30年間に米国の関与した戦争や軍事干渉は228回にも上るとの報道もある。

改めて強調したい。中国は従来誰も威嚇する意図はないが、誰からの威嚇も恐れない。また、中国は誰も脅迫するつもりはないが、誰からの脅迫も無駄だ。中国には国家の主権と領土的一体性を守る断固たる意志と十分な能力がある。米国は自らの利益及び台湾海峡の平和・安定を深刻に損なわぬよう、台湾地区問題の高い敏感性を十分に認識し、「一つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定を厳守し、一線を越えて火遊びをする危険な手法を取らず、台湾地区関連の問題を慎重かつ適切に扱い、「台湾独立」勢力にいかなる誤ったシグナルも送らぬようにするべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年4月9日 

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