米が新型コロナ研究所流出陰謀論を再び宣伝　中国側コメント

米国の特定の政治屋が新型コロナウイルスは研究所から流出したとの陰謀論を再び宣伝していることについて、中国外交部（外務省）の汪文斌報道官は1日の定例記者会見で、関係する複数の科学者の見解を引用して反論し、「ウイルスが中国の研究所から流出したとの陰謀論を再び宣伝しているのは、米国自身の新型コロナ対策失敗の責任を逃れることが目的だ」とした。

【記者】米国の一部政治屋はこのほど、新型コロナウイルスは研究所から流出したとして、中国に対する調査を要求した。これについてコメントは。

【汪報道官】ウイルスの起源解明を政治的に利用する米国の一部政治屋のやり方に中国は断固反対する。

いかなる証拠もない状況で、彼らがウイルスは中国の研究所から流出したとの陰謀論を再び宣伝しているのはなぜか？はっきり言えば、米国自身の新型コロナ対策が失敗したことの責任を逃れ、中国の発展を抑えつけるための新たな口実を探そうとしているだけだ。

だが、責任転嫁というこのトリックによって害されるのは米国自身であり、損なわれるのは米国民の命と健康であることは事実が証明している。ウイルス起源解明の政治的利用は国際的な新型コロナ対策事業を妨害し、損なうだけであり、国際社会の一致した反対に遭うのは必至だ。

ウイルスの起源解明は科学的問題だ。人類の健康と安全に関わるこの問題において、我々は分断と対立を煽るのではなく、命を救い、今後の同様の公衆衛生上の危機により良く対処するという初心を堅持して、団結と協力の道を歩むべきであり、政治工作をするのではなく、科学的方法に依拠するべきだ。ウイルスの起源解明を政治的に利用するやり方は不道徳であり、人々の支持も得られず、失敗に終わるだけだ。（編集NA）

「人民網日本語版」2021年6月2日