日本の著名な国際政治経済学者で、元参議院議員の浜田和幸氏(撮影・李沐航)
習近平総書記の中国共産党創立100周年祝賀大会での重要演説が国内外で注目され続けている。日本の国際政治経済学者で元参議院議員、外務大臣政務官を務めた浜田和幸氏は人民網の取材に対し、「すでに中国は世界の重要な経済大国へと発展しているが、その最大の原動力が中国共産党の強固な指導だ」と指摘した。人民網が伝えた。
2020年に中国政府は現行基準下での農村貧困層の全面的な貧困脱却、全ての貧困県の解消、地域の全体的貧困の解決という目標任務を達成した。この点について浜田氏は、「これは世界の歴史上初めてのこと。日々の生活を向上させ、暮らしを安定化させることで、人民からの信頼を得ることが国家管理上、最も有効な政策であることは論を待たない。中国はその成功事例を世界に示している」と指摘。
また、中国共産党が100年前に誕生したことに触れ、その成長の道は決して平坦なものではなく、艱難辛苦に満ちていたことを指摘。さらに、「『貧しくとも平等な社会』から『先に豊かになった者が後から来る者を助ける社会』を経由し、今や『世界の模範となる独自の社会主義市場経済を誇れる社会』にまで進化したことは特筆に値する」と述べた。
浜田氏は、「日本やアメリカを含めとする国際社会は、地球温暖化が原因と思われる自然災害の増加、激化するエネルギーや資源を巡る争奪戦、歯止めがかならない感染症の拡大など、人類共通の課題に効果的な対応策を形成できないままだ。コロナ禍の影響で世界経済が後退する中、中国は国内市場を活性化することで成長軌道に復帰しつつある」という見方を示した。浜田氏は、中国が課題解決策を具体的に提示し、国際協力の枠組みの中で実現を図るリーダーとしての役割を果たすことを期待している。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月26日