中国侵略日本軍第七三一部隊(略称「731部隊」)罪証陳列館で8日、七三一旧址保護成果展が開幕した。同展は731部隊旧址の発掘過程における数多くの詳細状況を初めて展示。日本の細菌戦と731部隊の人体実験という犯罪の史実を暴き出すことで、平和を守り、正義を堅持するために客観的かつ真実の歴史的証拠を提供している。中国中央テレビが伝えた。
同展は計5部構成で、歴史写真、遺物、文献・文書を主に展示。近年新たに収集した遺物の一部も初めて公開している。
初公開の電気式細菌繁殖器
中国侵略日本軍第七三一部隊罪証陳列館の高玉宝遺跡保護部長によると、今回初公開された電気式繁殖器は細菌の繁殖生産を行う特殊機器であり、731部隊による細菌の研究と研究所での生産過程に関する証拠を補強するものと言える。
同展は731部隊旧址の保全作業を中心に、発掘、保全、研究、環境対策などの作業で得た一連の成果を展示している。遺物195点、写真554枚、文書史料150件を展示している。
新たに収集した遺物
中国侵略日本軍第七三一部隊罪証陳列館の金成民館長は、「我々は731部隊跡地に対して科学的な調査と整理を行い、調査・整理の詳細を大量に公開した。特に731部隊が人体実験と細菌研究を行ったことを証明できるいくつかの物証を展示した。これらも初めて公開するものだ」と説明する。
跡地発掘で出土した罪証遺物
今回初公開される遺物のうち82点は731部隊の施設・通称「四方楼」跡地の調査過程で収集されたもので、実験用ガラス製容器が大部分だ。
また、新たに発見された旧731部隊ウイルス実験室高橋班・兵器班の建物輪郭の基礎部分と、第1倉庫の建物8棟のうち4棟の地下基礎部分の調査の成果も初公開している。
高氏によると、今回の調査では旧731部隊高橋班の跡地が発見された。高橋班は当時ペストを含むウイルスの研究を行っており、この跡地は非常に特殊で象徴的なものとなるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月9日