習近平国家主席がAPEC会議でアジア太平洋発展の方向性を示す

人民網日本語版 2021年07月19日16:19

習近平国家主席は16日夜、テレビ会議の形式で開催されたアジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議に北京で出席し、重要談話を発表した。習主席は重要談話で、アジア太平洋地域の将来の発展のために分析を行い、対策を示し、新型コロナウイルスとの闘いにおける国際協力の強化、地域経済統合の深化、包摂的で持続可能な発展の堅持、科学技術革新のチャンスの把握といった中国の主張を示した。新華網が伝えた。

これについて専門家は、「非常に重要な時期に開催されたこの特別な会議で、習主席はアジア太平洋の発展のために中国の案を示した。これらの案は中国の改革開放と発展の実践の成果に基づいており、時代の発展の大勢とも合致しており、地域が力を合わせる後押しとなり、アジア太平洋の発展の方向性をリードし、世界経済の回復に弾みをつけることになるだろう」と指摘する。

■新型コロナとの闘いで団結、中国の責任感を実際の行動で示す

APECにとって現在最も差し迫った課題は新型コロナとの闘いだ。依然として厳しい感染防止・抑制状況を前に、習主席は「各国は利害が一致し、運命を共にしている。団結・協力し、共に困難を克服し、人類の健康の素晴らしい未来を守らなければならない」と指摘した。

「手を携えて協力し、新型コロナの試練に共同で対処することは、我が国が一貫して堅持し、提唱している重要な理念だ」。外交学院副院長、中国国際関係学会副会長を務める王帆氏はこう述べ、「新型コロナ対策協力の促進において、中国は力強い表明を行うとともに、的確な行動に移し、『大国の責任感』を生き生きと体現した」と指摘する。

中国はできる限りの力を尽くし、発展途上国に5億回分余りのワクチンを提供して、発展途上国におけるワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティの確保に貢献し、世界が新型コロナに対する強固な防御線を築くために自らの力を捧げた。

「この5億回分以上のワクチンは、現在までの世界のワクチン総生産量の6分の1に相当する」。中国国際問題研究院の蘇暁暉副研究員はこのように述べ、「これは多大な貢献であり、新型コロナ対策協力への国際社会の積極的な参加を牽引する役割を果たすだろう」と指摘する。

■地域経済統合の深化に弾みをつける

パンデミックの衝撃で、世界経済の回復は脆弱な状況にある。習主席は地域経済統合の深化を主張し、「壁の構築ではなく撤去、遮断ではなく開放、デカップリング(分離)ではなく融合が必要だ」と述べた。

多国間主義を維持し、開放とより良いコネクティビティという趨勢に順応し、貿易と投資の自由化及び円滑化を推進することは、コロナ後の経済回復の道を開くうえで極めて重要だ。王氏は、「中国及びアジア太平洋地域の発展の実践は、開放とより良いコネクティビティ、包摂と相互参考があって初めて、包括的でバランスの取れた持続可能な発展を実現できることを示している」と指摘する。この理念はアジア太平洋の包括的コネクティビティ構造の構築を先導し、アジア太平洋全体の経済発展の過程においても大きな作用を果たしてきた。

中国経済は上半期、前年同期比12.7%成長した。世界で他国に先駆けて感染拡大を抑え込み、経済回復を果たした中国の目覚ましい成果は、アジア太平洋と世界の経済回復に自信と原動力をもたらした。

蘇氏は、「中国はAPECの協力プロセスにおけるプラスのエネルギーであり、中国の一連の的確な行動は、アジア太平洋の開放的協力のプロセスを先導する」と指摘している。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年7月19日

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