李克強総理は29日、アジア・アフリカ法律諮問機関(AALCO)の第59回会議にテレビ会議の形式で出席した。新華社が伝えた。
李総理は「AALCOはバンドン会議の大きな成果であり、アジアとアフリカにまたがる唯一の国際法協力の場だ。60年余りにわたり、アジア・アフリカ諸国は存分に協議し、共通認識を形成し、『平和共存五原則』や『共通だが差異ある責任』などの重大な国際法理念の確立を促進し、国連憲章を中心とする国際法の基本原則を充実させ、国際法の発展に計り知れない貢献を果たしてきた。現在、新型コロナウイルスの感染状況は好転と悪化を繰り返し、世界経済の回復は力強さを欠き、多国間主義と多国間体制は打撃を被っている。世界人口の4分の3を占めるアジア・アフリカ諸国は、国際法治の堅守と多国間主義の実行における重要なパワーであり、さらに素晴らしい未来を共に創造するべきだ」と指摘し、以下を提言した。
(1)主権の平等を堅持し、多国間主義を共に実行する。
(2)コネクティビティを推進し、開放・ウィンウィンを共に実現する。
(3)パンデミックへの防御線を強固に築き、グローバル・ヘルス・ガバナンスを共に強化する。
(4)グリーン・トランスフォーメーションを加速し、持続可能な開発を共に推進する。
(5)公平・正義を堅持し、国際法治を共に強化する。
李総理は、中国がAALCOと香港特別行政区に地域仲裁センターを設立して、よりアクセスしやすく効率的な紛争解決サービスをアジア・アフリカ諸国に提供することを発表した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月30日