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清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日)の3日間の小型連休は、始まったと思ったらたちまち過ぎ去っていった。今年の同連休の旅行市場には、例年とは異なる点がいくつか見られた。中国新聞網が伝えた。
観光客延べ7541.9万人が187.8億元を消費
文化・観光部(省)データセンター(中国観光研究院)の試算では、2022年清明節連休の3日間に、全国で国内旅行をした人は前年同期比26.2%減の延べ7541万9千人に上り、比較可能なデータによると19年同期の68.0%を回復した。
また国内観光収入は同30.9%減の187億8千万元(1元は約19.5円)に上り、19年同期の39.2%を回復した。
こうした数字からわかるのは、今回の新型コロナ感染症の打撃と影響を受けて、清明節連休は観光客も観光収入も前年同期より減少したことだ。
地元旅行と近場旅行が連休の主流に
感染症の影響により、旅行の行動半径が縮小し、今年の清明節連休には地元旅行が主な選択肢になった。
同部の指摘によると、地元旅行と近場旅行が同連休の主流になった。騰訊の位置ビッグデータのモニタリングによれば、各地で受け入れた観光客のうち同一省内からの観光客が94.9%を占め、常態化した感染症対策が行われるようになってからの最高を更新したという。
同一省内での地元旅行に牽引されて、一部のニッチな観光都市のホテル予約件数が前年同期に比べて増加した。旅行予約サイト・Qunar.Comのデータでは、ザリガニで有名な湖北省潜江市のホテル予約件数が同35%増加し、春スキーを楽しめる新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿勒泰(アルタイ)地区のホテル予約件数は同30%増加した。
観光客の行動半径が縮小したため、航空券価格が落ち込み、複数の人気路線でも価格が大幅に低下した。Qunarのビッグデータによれば、4月4日現在、4月1-6日に出発する航空券の予約状況を見ると、エコノミークラスの平均価格が同20%近く低下して548元になり、今年の清明節連休の航空券価格は3年近くぶりの最低を更新した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月6日