楊潔篪氏「米国が頑なに『台湾カード』を切れば事態は危険な局面に」

人民網日本語版 2022年05月19日14:43

楊潔篪中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)は18日、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と電話会談を行った。新華社が伝えた。

楊氏は「習近平国家主席とバイデン大統領は中米関係について重要な共通認識に至った。双方は、これをしっかりと実行に移す必要がある。双方は先ごろ、両国の軍備や気候変動、保健、農業などの分野でいくつかの対話を行った。これらは有益なものであり、対話の勢いを維持していくべきだ。その一方で、しばらく前から米側が中国の内政に干渉し、中国側の利益を損なう間違った言動を繰り返していることを指摘しなければならない。中国はこれに断固反対であり、力強い対応を取る。米側は言動を一致させ、関連する約束を具体的な政策と行動に反映させ、中国側と向き合って進み、溝を適切に管理・コントロールし、建設的な事をより多く行うべきだ」と指摘。

「台湾地区問題は中米関係における最も重要で敏感かつ核心的な問題だ。米側は『一つの中国』政策の遂行、『台湾独立』への不支持を繰り返し明確に表明してきた。だがこのところ、台湾地区問題における米側の実際の行動は、その姿勢表明と大きくかけ離れている。もし米側が頑なに『台湾カード』を切り、誤った道を突き進むのなら、事態が危険な局面に陥るのは必至だ。我々は米側に対して、情勢を明確に認識し、約束を厳守し、『一つの中国』原則及び中米間の3つの共同コミュニケの規定を恪守するよう促す。中国側は必ずや断固たる行動を取って自らの主権及び安全保障上の利益を守る。我々は言ったことは必ず実行する」と強調した。

また「平和を求め、協力を図り、発展を促すことがアジア太平洋地域の大勢であり、人心の向かうところだ。自分だけの利益のためにアジア太平洋地域各国の根本的・長期的利益を損なういかなる行為も、長くは続かず、通用もしない運命にある。徒党を組み、分断と対立を進めるいかなる企ても、その目的を達成することはできない」と指摘した。

双方はウクライナや朝鮮半島情勢など国際・地域問題についても意見を交換した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年5月19日

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