習近平国家主席は26日午後、北京の釣魚台迎賓館でインドネシアのジョコ大統領と会談した。友好的な雰囲気の中、両国首脳は中国・インドネシア関係及び共通関心事である国際・地域問題について包括的かつ踏み込んだ意見交換を行い、一連の重要な共通認識に至った。新華社が伝えた。
習主席は「近年、我々の共同の導きの下で、中国・インドネシア関係は勢い良く発展し、大きな強靭性と活力をはっきりと示してきた。中国・インドネシア運命共同体の構築は、両国民に共通する心の声であり、一致した期待である。双方が運命共同体の共同構築という大きな方向性を確立したことを、喜ばしく思う。中国はインドネシアと共に、この大きな方向性を指針として、戦略的相互信頼を強固にし、互いの主権・安全保障・発展上の利益を断固として支持し、互いが自国の国情に合った発展の道を探ることを断固として支持し、相手国の経済発展と国民の生活水準の向上を断固として支持していきたい。双方は『一帯一路』(the Belt and Road)の質の高い共同建設における協力を絶えず深く推し進め、大きな成果をさらに多く挙げる必要がある。中国は引き続き全力でインドネシアの地域ワクチン生産センター建設を支持し、公衆衛生分野における協力を緊密化していく。コモディティや良質な農業関連商品のインドネシアからの輸入を引き続き拡大したい」と表明。
「現在、世界の変化は未曾有の形で進行しており、中国とインドネシアは同舟相救い、発展途上国の大国としての責任感を示し、真の多国間主義を実践し、開放的地域主義を堅持し、グローバル・ガバナンスの推進に東洋の知恵を提供し、アジアの力で貢献する必要がある。中国はインドネシアがバリでG20サミットを開催することを全力で支持する。インドネシア側と調整・協力を強化して、サミットの申し分のない成功を確保したい。中国は、来年インドネシアがASEAN輪番議長国をしっかりと務めることも支持する。ASEANとの団結と協力を強化し、中国とASEANの包括的な戦略的パートナーシップにおいて新たな原動力を発揮し続けたい。中国は、インドネシアが『BRICSプラス』協力に引き続き積極的に参加することを歓迎し、インドネシアがグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブを支持し、重視していることを称賛する」とした。
ジョコ大統領は「インドネシアは中国と共に、両国の包括的な戦略的パートナーシップを深め続け、地域の平和と世界の発展の促進に、さらに大きな貢献を果たすことを望んでいる。インドネシアによるG20議長国としての取り組みの達成への中国側の支持に感謝する。中国側と緊密に協調して、G20バリサミットの成功を推進したい。来年のASEAN輪番議長国として、ASEAN・中国関係の発展のために積極的に努力したい」と表明した。
両国首脳は、ウクライナ危機などの問題についても意見を交換。国際社会は和平交渉の促進に向けて環境を整備し、ウクライナ情勢の緩和と沈静化、世界の経済秩序の安定化のために建設的役割を果たし、地域の平和・安定という得難い局面を共同でしっかりと維持すべきだとの認識を示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年7月27日