王毅国務委員兼外交部長(外相)は25日、「南中国海における関係国の行動宣言(DOC)」調印20周年記念シンポジウムの開会式にオンライン形式で出席し、スピーチを行った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は「20年前、中国とASEAN諸国は歴史的チャンスを捉え、南中国海問題において対話と協力の道を切り開いた。新たな歴史的条件の下においても、我々は引き続きDOCの趣旨と原則を揺るぎなく守り、DOCの規範と主張を揺るぎなく実践するべきであり、南中国海問題解決の主動権と主導権は地域諸国が掌握し続け、南中国海を真に平和の海、友情の海、協力の海にすべきだ」と述べ、「4つの持続」を成し遂げる必要性を強調した。
(1)平和のための守るべき一線をしっかりと守り続ける。南中国海を大国間が争う『闘技場』にしてはならない。我々は紛争の平和的解決と管理・コントロールに資するあらゆる努力を揺るぎなく支持し、この地域の緊張をもたらし、対立を煽るいかなる言動にも旗幟鮮明に反対し、平和を願う各国の人々の側に立ち、時代の潮流の正しい側に立つべきだ。
(2)対話と協議を推進し続ける。対話と協議は摩擦解消の基本的な道であり、DOC精神の要義でもある。我々は、二国間及び多国間の海洋関連対話制度を整え続け、意思疎通によって相互信頼を増進し、協議によって安全を促進し、各国の要求に配慮し、各国の利益を包摂する南中国海ガバナンスの道を歩み出し、南中国海の長期的な安定と平和を実現するべきだ。
(3)海洋協力を深め続ける。南中国海は地域諸国の共有資産であり、我々はこれをしっかりと守るだけでなく、しっかりと開発し、利用する必要がある。我々は思想を解き放ち、果敢に探索し、沿岸諸国の協力制度を段階的に構築・整備し、科学的研究、環境保護、捜索救難分野の実務協力を積極的に推進し、資源の共同開発を検討し、地域の国々と人々により良く幸福をもたらすべきだ。
(4)『南中国海における行動規範(COC)』の交渉を推進し続ける。COCの策定はDOCの明確な要求であり、情勢の推移に基づき差し迫って必要なものでもある。我々はDOCの精神を指針として、DOCの強化版及びアップグレード版の策定を加速し、効果的で、実質的内容に富み、国連海洋法条約を含む国際法と合致するCOCについて早期に妥結し、溝の管理・コントロール、協力の推進を制度面からより力強く保障するべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年7月26日