オンラインで両地を結び、友好都市の友情について語り合う。中日両国国交正常化50周年にあたり、「友情を深め、共に未来へ」をテーマとした2022南昌・高松オンライン交流会が5月29日、成功裏に開催された。同交流会は江西省南昌市人民政府外事弁公室、香川県高松市都市交流室、高松市国際交流協会が主催し、南昌市人民対外友好協会、高松市日中友好協会が協賛し、南昌・高松中日友好会館が実施した。中日双方はオンライン形式で互いの都市ツアーや学生交流を行い、両市の友情をさらに深め、しっかりと固めた。
交流会では、南昌市の万広明市長、高松市の大西秀人市長がそれぞれ祝辞を寄せた。万市長は祝辞の中で、「南昌と高松は30年余りにわたる古くからの友人だ。今回両市がオンライン形式で新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していた中学生交流会を再開し、高松の各界の皆さんに新しい南昌・高松中日友好会館を見てもらえたことで、国際友好都市間の連携が緊密になり、より多くの中日の青少年が知り合い、親しくなって、『心の絆』を深めることを後押しするだろう」と述べた。大西市長は、「今回の交流会が中学生たちが互いの国に対する理解を深め、国際交流に対する興味を喚起することを期待する」とした。
オンライン交流会には、南昌市人民政府外事弁公室の梅梅主任、高松市都市交流室の平田和也室長が出席し、挨拶を述べた。梅主任は挨拶の中で、「南昌市外事弁公室と高松市都市交流室の国際交流窓口としての役割を十分に発揮し、南昌・高松中日友好会館という交流の場を活用して、両市の文化・経済交流と青年学生交流を促進することを希望する」と述べた。平田室長は、「現在国際的な往来が難しい状況において、学生間でこのような交流会が開催できたことには非常に意義があり、友情もより一層深まるだろう」と述べた。
また、南昌在住日本人の代表として、江西財経大学の日本人教員である鈴木高啓氏が今回のイベントにビデオメッセージを寄せた。鈴木氏は、「相手を理解する最良の方法はニュースを見ることではなく、交流だ。今後も両市の交流がより深まることを心から願っている」とした。
双方は両市の紹介動画と会館の紹介動画を視聴して互いの都市を「オンラインツアー」し、両市の最新の発展について理解した。南昌市の美しい自然と勢いよく発展する産業に日本側参加者は極めて大きな興味を示し、中国側参加者も高松市の美しい風景に感嘆させられた。高松市日中友好協会の佃昌道会長は、「南昌の古くからの友人の姿が見られて大変うれしく思う。南昌市と会館の発展に非常に驚き、喜ばしく感じた。また南昌を訪れることを期待し、これからも日本語教師派遣に関連する仕事に全力を注いでいきたい」と述べた。
中学生交流のパートでは、南昌市第二十八中学の生徒と、募集に応じて今回のイベントに参加した高松市の中学生たちがオンラインで交流し、夢や未来について語り合った。交流会会場では、「山と川の美しい天下の英雄の街・南昌の出身です」、「私は自分の学校が大好きで、毎日たくさんの知識を学んでいます」など、両市の生徒らが相次いで発言し、互いにそれぞれのふるさとや学校を紹介するなどして、非常に盛り上がり、和やかなムードに包まれた。さらに、双方の生徒らが詩の朗読や合唱、手作りグッズ作成、見事なパフォーマンスなどを披露し、楽しく相互交流を進める様子に会場から何度も拍手が起こった。南昌市第二十八中学の梅冬副校長は、「中日の学生交流を通して、互いの文化に対する理解が深まり、生徒たちの視野が広がり、異なる文化を受け入れる意識を育むうえで役立った」と語った。
そして、交流会は学生たちの別れを惜しむ声の中で幕を閉じた。交流会に参加した李浩源さんは、「オンライン交流で、互いの生活や勉強の状況について、より目に見える形で、そして深く理解することができた。早く実際に会って交流したい」と語った。
今回の高松市とのオンライン交流会では、多くの新しい試みを行い、5つの「初」を成し遂げた。その内訳は、▽初めて南昌・高松中日友好会館でオンラインイベントを実施▽初めて同会館の紹介動画を制作・上映▽初めて友好都市である高松とオンラインで交流▽初めて友好都市との学生オンラインイベントを開催▽初めて南昌市紹介動画の日本語字幕版を打ち出した。
手を携えて30年余りの風雨を乗り越え、南昌市と高松市の友好と友情はますます盛んになっている。新型コロナウイルス感染が拡大して以来、双方は互いに行き来できないという不利な要因を克服し、オンライン交流という方法で、友好都市提携30周年祝賀イベントや友好小大使書画展といったイベントを展開。途切れることなく交流し、相互訪問はできないながらも連絡を絶やすことなく、引き続き双方の堅い友情を深め、両市の経済・文化発展のために重要な貢献を果たした。
「人民網日本語版」2022年9月16日