8月29日、中日国交正常化50周年を記念して、雲南省の昆明市人民政府外事弁公室、昆明市教育体育局と、昆明市の日本の友好都市である神奈川県藤沢市の企画政策部人権男女共同平和国際課が共同で、「友好都市 未来を共有する」と題した中日友好都市青少年オンライン文化交流イベントを開催し、昆明西南聯大研究院付属学校の教員・生徒と、藤沢市の多摩大学、神奈川県立藤沢清流高等学校、藤沢翔陵高等学校の教員と生徒・学生が参加した。
イベントが始まると、中国側の生徒たちはまず活気にあふれた自己紹介をし、藤沢市の10人の生徒・学生もそれぞれ中国語での自己紹介に挑戦した。それから、西南聯大付属校の金晶校長補佐が挨拶を行い、藤沢市の生徒・学生に向けて同校の理念・校風、カリキュラム、各種活動を紹介し、「みなさんが昆明と藤沢の間の小さな使者になって、両都市間の交流と協力を推進してくれることを願う」と述べた。多摩大の安田震一副学長は挨拶の中で(中国の有名な作曲家の)聶耳が昆明と藤沢の友好都市提携を促進したエピソードに触れ、「中日の友好が末永く続くことを心から願う」と述べた。
双方向のプログラムでは、西南聯大付属校の生徒たちが藤沢市の生徒・学生たちのために「昆明の旅」のルートを企画した。ここでは、そのルートに従って昆明の旅に出かけてみよう。
1日目
聶耳のお墓参りをして、昆明と藤沢の友好都市提携を促進したこの偉大な人物を共に追悼する――朝食には昆明の特色ある食品の鹵餌絲(米粉を使ったまぜ麺のような料理)、涼巻粉(米粉で作った皮に香味のあるたれなどをトッピングをした料理)を味わう――滇池を散策。冬ならシベリアから飛来したユリカモメに餌をやることができる――大観楼を参観――名物の汽鍋鶏(土鍋で蒸して作る鶏スープ)、炸乳扇(雲南チーズの揚げ物)などを味わう。
2日目
カルスト地形の石林を参観――野生キノコの火鍋、臭豆腐(豆腐の発酵食品)、過橋米線(米の麺料理)、鮮花餅(バラの花のパイ)を味わう。
3日目
西南聯大付属校を訪問し、生徒たちのフェスイベントを体験してもらい、中国伝統の祝日を一緒に過ごす。
その後、藤沢市の生徒・学生が西南聯大付属校の生徒たちを招待する形で、オンラインで一緒にふじさわ江ノ島花火大会を鑑賞し、内容が豊富で多彩な藤沢の学校生活や、鉄道模型作りや鉄道交通に関する事柄の調査といったクラブ活動を紹介した。
文化パフォーマンスのプログラムでは、西南聯大付属校の生徒が民族の特色にあふれた景頗(チンポー)族の踊りを披露し、藤沢の生徒・学生はノリのいい漫画アニメ音楽に合わせて書道のパフォーマンスを披露した。
最後に、双方は「鳥の声や花の香りが伝える友情」をテーマに、昆明の市の花のツバキ、市の鳥のユリカモメ、市の木のハクモクレン、藤沢の市の花のフジ、市の鳥のカワセミ、市の木のクロマツをモチーフにした切り紙作品をその場で共同制作した。双方の生徒・学生の代表が画面越しに記念撮影をして、空間の隔たりを越え、オンライン上で「一つのフレーム」におさまった。
聶耳が縁を結んだ中国の昆明市と日本の藤沢市は、1981年に正式に国際友好都市関係を締結し、藤沢市は昆明の最初の海外友好都市となった。今回、両市は初めてオンライン形式で青少年の交流事業を展開し、イベントに参加した双方ともに、「若い世代がバトンをつなげば、必ず両国国民の友好を推進し、両市の深く厚い友情をつないでいくための新たな原動力と活力が注ぎ込まれるだろう」との見方を示した。
「人民網日本語版」2022年10月9日