習近平国家主席は3日午後、中国を国賓訪問中のタンザニアのサミア大統領と人民大会堂で会談した。両国首脳は、中国とタンザニアの関係を包括的・戦略的協力パートナーシップに格上げすることを発表した。新華社が伝えた。
習主席は「中国は常に戦略的観点からタンザニアとの関係を捉えており、常にタンザニアの信頼できる友人だ。双方は両国の包括的・戦略的協力パートナーシップを指針として、次の段階の各分野における友好的協力を統合的に計画・推進する必要がある。中国はタンザニアの主権・安全保障・発展上の利益の維持を断固として支持し、タンザニアが自国の国情に即した発展の道を探ることを断固として支持する。タンザニアと引き続き互いの核心的利益と重大な懸念に関わる問題で断固として支持し合っていきたい。中国は引き続きタンザニアの特色ある産品の輸入を拡大し、中国企業によるタンザニアでの投資と事業展開を支持し、タンザニアの経済・社会発展を可能な限り手助けすることを望んでいる。また、タンザニアと農村振興の経験と手法について交流し、タンザニアの民生の発展を支持していきたい」と表明。
「タンザニアーザンビア鉄道は中国とタンザニア、中国とアフリカの友情の記念碑だ。中国とアフリカの関係発展においては、相互信頼、相互利益、相互参考、相互支援という大きな方向性を揺るがず堅持するべきだ。中国は自らの新たな発展によって、アフリカに新たなチャンスをもたらし、『9つのプロジェクト』(▽衛生・健康プロジェクト▽貧困削減・農業支援プロジェクト▽貿易促進プロジェクト▽投資主導型プロジェクト▽デジタル・イノベーションプロジェクト▽グリーン発展プロジェクト▽キャパシティ・ビルディングプロジェクト▽人的・文化的交流プロジェクト▽平和・安全保障プロジェクト)の実行を加速し、インフラが先導する形で、貿易・投資・融資の3本柱を固め、中国とアフリカの協力の新たな原動力を培っていきたい。中国はアフリカと平和共存五原則など国際関係の基本準則を堅持し、グローバル発展イニシアティブを積極的に実行に移し、グローバル・ガバナンスにおける発展途上国の代表性と発言権を高め、人類運命共同体の構築推進に一層の貢献を果たすことを望んでいる」とした。
サミア大統領は「タンザニアは中国を真の最も重要な友人と見ており、いつまでも中国の信頼に値するパートナーであり続け、中国と共に、包括的・戦略的協力パートナーシップの構築を契機に、各分野で実務協力を強化し、両国関係を新たな高みへと押し上げ、新たな時代におけるアフリカと中国の関係の模範となることを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月4日