中国の謝鋒外交副部長(外務次官)は2日、「中国式現代化は中国に根差し、世界に向けられたものであり、中国独自の『知的財産』であると同時に、世界共有の『オープンソースコード』でもある」と指摘した。
謝副部長は同日、「中央企業と連携、世界と対話」というイベントで基調演説を行い、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の精神を学んで理解した事などを各国の駐中国大使らと分かち合い、意見交換する中で、このように述べた。
謝副部長は「中国では、現在の先進国の人口の合計を上回る14億人余りの人口全体が現代化社会へと邁進している。中国は世界の耕地の9%、淡水資源の6%で、世界の人口の20%近くを養わねばならず、既存のモデルには踏襲できるものがない。中国は常に国情に基づき問題を考え、政策を決定し、物事を処理し、歴史的見地から長期的に取り組み、安定を維持しながらの前進、順を追った段階的実施、持続的推進を堅持している」と説明。
「中国は全過程にわたる人民民主を積極的に発展させている。その最たる特徴は、過程民主と成果民主、手続民主と実質民主、直接民主と間接民主、人民民主と国家意志の統一の実現であり、これは最も広範で、最も真の、最も有用な民主である。国際社会の一部は中国の制度と手法を『権威主義』だと中傷しているが、これにはまったく事実の根拠がない」とした。
謝副部長は「中国は世界で唯一『平和的発展路線の堅持』を憲法に盛り込んだ国であり、核保有5ヶ国の中で唯一核兵器の先制不使用を約束した国であり、国連で第2位の平和維持活動(PKO)分担金負担国であり、国連安保理常任理事国で最も多くPKO要員を派遣している国である。中国は対話と交渉を通じた紛争解決を堅持し、防御的な国防政策を遂行しており、どれほど発展しようとも、永遠に覇権を唱えず、拡張しない。中国が発展することは、世界の平和勢力が増大するということだ」と説明。
さらに、対外開放については「中国の開放の扉はより大きく開かれていくのみであり、中国の投資・ビジネス環境はより良くなっていくのみだ。開放は双方向的なものであるべきだし、協力は互恵的なものであるべきだ。特定の国は小集団作りに熱中し、『デカップリングと産業・サプライチェーンの分断』を煽動し、科学技術を独占し、封鎖し、障壁を設け、『チップアライアンス』を構築し、排他的な経済枠組みを構築し、徒党を組んで中国を封じ込め、抑えつけることを企て、世界経済の正常な発展とグローバル・サプライチェーンの安全に深刻な打撃を与えている。しかし、中国叩きは逆効果になるだけだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月3日