中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の閉幕後、各国首脳が立て続けに中国を訪問する。10月30日から11月2日にかけて、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長が公式訪中し、第20回党大会後初めて中国を訪問した外国首脳となった。11月1日からは、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相、タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領も相次いで訪中する。1週間の間にホームグラウンド外交が集中的に行われ、中国は秋の外交ラッシュを迎える。中国新聞社が伝えた。
専門家は「各国首脳の訪中にはそれぞれ特別な意義がある。訪中ラッシュは国際社会が第20回党大会を一様に注目し、中国との意思疎通や交流の強化を強く望んでいることの表れであり、今後の国際協力にさらに広大な空間を切り開くものだ」との見方を示した。
■最良の時機の訪問
東南アジアメディアの報道によると、グエン・フー・チョン書記長の外国訪問は近年非常に少ないため、今回の訪中はベトナム共産党が中国共産党及び中国との関係を非常に重視していることの表れであり、対中関係を対外政策における最大の優先事項とするベトナムの一貫した主張を改めて強調するものだ。
今回の訪中は、最良の時機の訪問と見なされている。中国の熊波駐ベトナム大使は「第20回党大会が先般成功裏に閉幕し、中越両国の社会主義事業は共に先人の事業を継承して後人のために道を切り開く新たな発展の段階に入り、双方共にこの時期を訪問に最良の時機と捉えている」と指摘する。
中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院の許利平研究員は「中越の党間交流は戦略的観点から両国関係発展の方向性を固め、絶えず両国の伝統的友情に新たな時代的意味を与えている。今回の訪中も、中越の包括的・戦略的協力パートナーシップが長期的で健全な安定した発展を遂げるために、新たな力強い原動力を与えるものと信じる」と指摘する。
■外的環境の変化に左右されない友情の新たな模範に
パキスタンもタンザニアも中国と深い友好関係にある。中国とパキスタンは苦難を共にする真の友人、苦楽を共にする良き兄弟であり、中国とタンザニアの友好は人々の心に深く浸透しており、盤石だ。今回の両国首脳の訪中によって、二国間及び地域協力の新たな模範が確立されることが期待されている。
専門家は、「運命共同体の構築についての共通認識は、中国とパキスタンの深い関係を体現している。今回のシャバーズ首相の訪中は、中国と周辺諸国の運命共同体構築の模範を確立するうえで特に際立った模範的役割を果たし、中国と周辺諸国との協力のために最も新しい模範となるだろう」と指摘する。
タンザニアは東アフリカの重要国であり、中国とタンザニアは国家ガバナンス面の交流において常に前列を歩んでおり、「外的環境の変化に左右されない友人」と言える。中国社会科学院西アジア・アフリカ研究所の賀文萍研究員は「ハッサン大統領が第20回党大会閉幕後直ちに中国を国賓訪問することは、中国とタンザニアの深い友情をはっきり示すとともに、タンザニアが対中外交に積極的であり、国家ガバナンス面の交流における良い機会をしっかりと捉えることを期待していることを物語っている」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月1日