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中露合同軍事演習は実務協力の水準と共同行動能力を向上

人民網日本語版 2022年12月23日14:01
中露合同軍事演習は実務協力の水準と共同行動能力を向上
合同軍事演習「海上連合2022」が21日、東中国海の某海域で開幕した(撮影・徐巍)

中露両軍の年間軍事計画に基づき、合同軍事演習「海上連合2022」が21日に東中国海の某海域で開幕した。新華社が伝えた。

■両軍の連携能力を着実に向上

中露海軍は「海上連合2022」を「兵力の集結を経ず、港や岸での協議を経ず、直接演習海域へ向かい、直接行動を展開する」モデルに基づいて実施している。これは西側諸国を含む世界の海軍の合同演習において、非常に異例の手法だ。合同演習では通常、実施前に参加各国が協議を重ね、演習の流れと細部を決めて初めて、参加兵力の連携を確保し、演習の目的を達成することができる。

演習の中国側執行指揮官の王宇海軍少将は「『海上連合2022』が協議を経ずに到着後即実施できることは、中露海軍が10年連続の海上合同演習による調整を経て、すでに整った連携手段、通信連絡規範、合同演習組織体制を形成したうえ、両国海軍将兵がこれに熟練し、これを掌握していることを十分に示している。時には簡単な命令を出すだけで、中露の参加兵力はその命令を素早く理解し、正確に実行に移すことができ、戦役・戦術面の連携は深まり続けている。これは、中露の戦略的相互信頼の水準がさらに高まり、海洋安全保障上の脅威への両国海軍の対処能力がさらに新たな段階へと達したことの反映でもある」とした。

■演習内容は大国としての責任を体現

「海上連合2022」は「海上の安全の合同維持」を課題とし、某地域の情勢に緊張が生じ、中露海軍が合同特別編成艦隊を組み、海空兵力の支援の下で、海上での行動を合同で展開し、地域の平和・安定維持という責任を共同で担うことを想定している。

中国側編隊指揮官の張輝武氏は「今回の演習内容には合同封鎖管制、臨検拿捕、合同防空作戦、合同対潜作戦、合同救援作戦など多様な軍事行動が含まれており、その内容は徐々に設定され、深められていった。これらの演習内容はいずれも、今後中国海軍が海上の脅威に対処し、地域の平和と安定を維持する行動において実施することのできるものだ」と指摘。

「中国海軍は国家の海洋主権を守り、海上の脅威に対処する主力部隊であり、他国の海軍と共にアジア太平洋地域の戦略的海洋交通路の安全性と円滑性を維持する責任を担ってもいる。今回の合同演習の内容は、両国海軍の責任感を十分に示すものだ」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年12月23日

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