国防部「米国は中国の国防・軍隊建設を客観的かつ理性的に受け止めるべき」

人民網日本語版 2022年12月07日15:48
国防部「米国は中国の国防・軍隊建設を客観的かつ理性的に受け止めるべき」

国防部(省)の譚克非報道官は6日、米国の「中国を巡る軍事及び安全保障上の動向に関する年次報告書2022年版」について、以下の談話を発表した。

米国防総省はこのほど「中国を巡る軍事及び安全保障上の動向に関する年次報告書2022年版」を発表して、中国の国防政策と軍事戦略を歪曲し、中国の軍事力の発展についていわれなき憶測をし、台湾問題において中国の内政に粗暴に干渉した。これは、いわゆる「中国の軍事的脅威」を誇張・宣伝するいつもの手口である。中国はこれに強い不満と断固たる反対を表明する。すでに米側に厳正な申し入れを行った。

中国は平和的発展路線を堅持し、防御的国防政策を遂行しており、常に世界平和の建設者、世界の発展への貢献者、国際秩序の擁護者である。中国の軍事力の発展は、国家の主権と安全保障及び発展上の利益を守るためのものであり、どれだけ発展しようとも、永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張に走らない。

台湾地区は中国の台湾地区であり、台湾問題の解決は中国人自身が決定することである。 現在、米国の一部は「台湾を利用して中国を牽制する」との幻想にしがみつき、民進党当局も「米国に頼り独立を謀る」ことを企てている。これが台湾海峡情勢の緊張の根本的原因である。我々は、台湾海峡の平和・安定維持に尽力するが、武力行使の放棄は断じて約束せず、必要なあらゆる措置を講じる選択肢を保留する。中国軍には、いかなる外部の干渉や「台湾独立」の分裂の企ても打ち砕き、祖国の完全統一を実現する自信と能力がある。

米国は報告書の中で、中国の核戦力の近代化についてあれこれ批判をし、勝手な推測をしたが、実は最もすべきは、自国の核政策についての自己批判と省察である。米国は世界最大の核兵器保有国であり、「核の3本柱」へと核戦力の高度化を続け、戦術核兵器を大々的に開発し、前方配備を図り、核兵器使用の条件を下げ、米英豪3ヶ国の安全保障枠組み(AUKUS)を通じて核拡散を行い、ますます核紛争の火種となっている。中国が自衛防御の核戦略を揺るぎなく遂行し、いかなる時、いかなる状況下においても核先制不使用政策を厳守し、核戦力を国家の安全保障に必要な最小限の水準に維持していることを強調しておく必要がある。

我々は米国に対して、冷戦思考を棄て去り、誤った対中認識を正し、中国の国防・軍隊建設を客観的かつ理性的に受け止め、誤った言論及び関連報告書の発表を止め、実際の行動によって両国・両軍関係が健全な安定的発展の軌道に戻る後押しをするよう促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年12月7日

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