伝統工芸に現代アートの要素を融合させる彫漆職人

人民網日本語版 2023年09月27日15:47
伝統工芸に現代アートの要素を融合させる彫漆職人
新しい漆塗技術を用いて制作した多色彫漆アクセサリーを見せる海燕さん(9月21日撮影)

彫漆は、漆器の素地の表面に一定の厚さで色漆を塗り、漆に模様を彫る工芸で、高価な材料、複雑な手順、手間のかかる仕事、難しい高度な技巧を特徴としている。新華網が伝えた。

海燕さんは1980年代生まれの彫漆職人で、2007年に北京工業大学芸術デザイン学院装飾芸術学部を卒業した。彼女は彫漆工芸の国家級大家である文乾剛、殷秀雲の両氏に相次いで師事し、伝統的な彫漆工芸を学んだ。

10年以上にわたって彫漆に取り組む中で、海燕さんは伝統的な彫漆工芸に現代アートの要素を融合させることに力を注いできた。伝統的な多色漆塗技術を基礎に、新たな多色・多層漆塗技法を仲間と共に開発して、彫漆工芸の形式を広げ、この伝統工芸の表現形式をより多様化させ、現代的モチーフの表現により適したものにした。

すでに「北京3級工芸美術美術大家」に認定された海燕さんは現在、彫漆の現代アートとの融合、クリエイティブグッズとの融合、家で楽しむアートとの融合を進めることで、この伝統工芸を一般家庭に広め、数千年にわたり受け継がれてきた中国の伝統芸術を人々に知ってもらい、身近に感じてもらうべく尽力している。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年9月27日

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