王毅氏がイスラエルの外相と電話会談

王毅中共中央政治局委員（外交部長）は23日、イスラエルのコーヘン外相と電話会談を行った。外交部（外務省）ウェブサイトが伝えた。

コーヘン外相はパレスチナ・イスラエル衝突におけるイスラエルの立場と安全保障上の懸念を伝えた。

王氏は「中国は衝突がエスカレートし続け、事態が激しさを増していることを深く憂慮し、衝突によって民間人に多数の死傷者が出ていることに深く心を痛めている。我々は、民間人を傷つける全ての行為を強く非難し、国際法に違反するいかなる行為にも反対する。各国はいずれも自衛権を有するが、国際人道法を遵守し、民間人の安全を確保するべきだ。事態の一層のエスカレーションを防ぎ、さらに深刻な人道的災害を回避することが、喫緊の課題だ」と表明。

「パレスチナ・イスラエル衝突の連鎖の痛ましい教訓は、共通の安全保障という考え方を堅持してこそ持続可能な安全保障が実現でき、政治的解決という方向性を堅持してこそイスラエル側の安全保障上の理にかなった懸念を完全に解決できることを十分に物語っている。『二国家解決』は国際社会のコンセンサスだ。パレスチナ・イスラエル双方が、現在及び未来の世代が平和と安全を共に享受するという長期的利益の観点に立ち、できるだけ早く『二国家解決』という正しい軌道に戻り、和平交渉を再開して、パレスチナ・イスラエル両国家の平和共存、アラブ・ユダヤ両民族の和やかな付き合いを実現することを希望する」と強調した。

また「中国はパレスチナ問題においていかなる私利もなく、パレスチナ問題が『二国家解決』に基づき包括的かつ公正な解決を得て、これにより各方面の安全保障上の理にかなった懸念も真に完全な解決を得ることを心から望んでいる。平和に寄与することでありさえすれば、中国はいずれも断固として支持する。パレスチナとイスラエルの和解の助けとなることでありさえすれば、中国は全力を尽くす」とした。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年10月24日