中国の映画の年間興行収入が500億元の大台超え トップ10は全て中国映画
中国国家電影(映画)事業発展特別資金管理委員会弁公室の初期段階の統計によると、2023年の317日目に当たる今月13日の時点で、中国の今年の映画の興行収入が500億元(1元は約20.8円)に達した。500億元突破は2020年以来3年ぶりで、中国の映画業界の回復、安定の中で成長、長期にわたって良い方向へ向かい続けるという基本的な流れに変化はないことを示している。
興行収入500億元のうち、中国国産映画が417億元と、全体の83.4%を占めた。外国映画は83億元と、全体の16.6%を占めた。興行収入が1億元を超えた中国映画と外国映画の数は55作品(今年公開された新作)で、うち11作品が10億元を超えた。
興行収入トップ10は、「満江紅(Full River Red)」、「流浪地球(流転の地球)2」、「孤注一擲(No More Bets)」、「消失的她(Lost in the stars)」、「封神第一部:朝歌風雲(Creation of The God:Kingdom of Storms)」、「八角籠中(Never Say Never Octagonal)」、「長安三万里(Chang An)」、「熊出没・伴我『熊芯』(Boonie Bears:Guardian Code)」、「堅如磐石(Under the Light)」、「人生路不熟(God speed)」だった。10作品の興行収入はいずれも10億元以上となっている。
映画市場の専門家・劉建新氏は早くから、「将来、中国の映画市場を下支えするのは中国映画となるだろう」と予測していた。その予測が今年、現実となり、劉氏は、「中国映画は、題材やストーリー、表現方法といった面で、中国人の心をつかみやすい。映画のストーリーや登場人物も、それを見る中国人の生活に近く、共感を呼びやすい。一方、ハリウッドの商業映画は近年、ワンパターンとなっており、人気に陰りが出ている」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月15日
関連記事
- 「金鶏賞」発表!梁朝偉が最優秀主演男優賞、何賽飛が最優秀主演女優賞を受賞
- 国慶節公開の12作品で盛り上がりを見せる中国の映画市場
- 中秋節+国慶節8連休に合わせて公開の映画 興行収入10億元突破
- 国慶節に合わせて公開される映画は10作品以上に
- 中国6-8月の映画興収が史上初の200億元を突破 国産映画が8割占める
- 高速道路に「映画文化サービスエリア」が登場 吉林省
- 第18回中国長春映画祭の開幕式レッドカーペットにスターが次々登場 吉林省
- 映画「オッペンハイマー」プロモーションにノーラン監督が訪中
- 「香港名作映画修復プロジェクト」が始動 映画百本を1年で4Kリマスター版に
- 中国映画「封神第一部」の興行収入が20億元を突破
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn