杭州アジア大会、史上初めてカーボンニュートラルを実現

人民網日本語版 2023年12月07日13:54

6日の杭州アジア大会・パラ大会カーボンニュートラル記者会見で明らかになったところによると、計算と評価・認証を経て、杭州アジア競技大会・アジアパラ競技大会(杭州アジア大会)の温室効果ガス排出量は88万2900トンで、グリーン電力を利用し温室効果ガスの排出を2万2000トン削減し、一般社会から109万9900トンのカーボン・オフセットの寄付を受けた。アジア大会・パラ大会史上初めてカーボンニュートラルを実現した。

杭州アジア大会のカーボンニュートラルは複数の「初めて」を実現した。開会式と閉会式で初めて本物の花火の代わりに「デジタル花火」を用いた▽メイン聖火台で初めてメタノールを使い、二酸化炭素の循環利用を実現した▽初のアジア大会選手村低炭素口座を打ち出した▽大型イベントカーボンニュートラルデジタル記念メダルを初めて発行した▽初めて「アジア大会グリーン健康建築設計ガイドライン」などのマニュアルを作成した▽初めて複雑なシーンにおけるビルデジタルスマート低炭素運営策を創出し、初めて使用した▽初めて大型イベントカーボンニュートラル管理プラットフォームを打ち出した▽アジア大会史上初めて全会場のグリーン電力供給を実現した。

会場の面では、杭州アジア大会の56会場のうち新設したものは12会場しかない上に、建設過程において新材料、新技術、新工法が広く使用された。交通の面では、杭州アジア大会のもてなし、乗り継ぎ、物流などの車両は優先的に新エネルギー車が用いられた。運営の面では、会場臨時施設と大会器材はレンタルと循環利用可能な材料を優先的に採用した。アジア大会選手村の部屋のうがい用のコップとハンガーは分解可能な麦わらで作られた。アジア大会選手村は紙製の食器と牛乳パックを累計で57トン、その他の低価値廃棄物を92トン回収した。これを使えば89.34トンの再生紙を生産することができ、一部はすでに低炭素イベント記念品の紙製の扇子になっている。アジア大会のスタッフとボランティアの制服の素材は再生可能な材料が採用された。

炭素排出を最大限に減らした上で、杭州アジア大会は各地、各機関・企業から炭素割当、炭素信用、炭素包摂の寄付を動員することで、アジア大会の炭素排出量を相殺するようにした。47機関・企業から寄付されたカーボン・オフセットは109万9900トンで、省内のすべての11の区を持つ市のほか省外の機関・企業も積極的に参加した。機関・企業数は中国内外の同類大会の数を遥かに上回った。浙江省がペアリング支援を行う中西部地域及び省内山間部26県の炭素信用や炭素包摂などをアジア大会の相殺に優先的に用い、エリアの協調発展を促進した。

全員参加を重点とし、低炭素理念の人々への浸透を促進したほか、杭州アジア大会組織委員会はアジア大会契約に「持続可能」という章を設け、「グリーンなアジア大会、あなたと低炭素を」協賛企業グリーン行動を開催した。アジア大会ライセンス商品及びPR商品の設計・開発において優先的に再生、循環、分解が可能な材料を用いるよう誘導した。アジア大会公式パートナー、公式協賛企業、公式サプライヤーなどが持続可能を企業発展の理念とするよう推進し、グリーンな開催の理念を実施した。例えばチケット購入案内、観客案内、メディアPRを通じグリーンな観戦を誘導し、電子チケットの使用率が60%を超えた。「アジア大会のため植樹しよう」イベントが行われ、1800万人以上が参加し、4800万株以上植樹され、26ヶ所のアジア大会カーボンニュートラル林が建設された。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年12月7日

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