CCUSプロジェクト斉魯石化CO2回収装置。(画像提供は取材先)
中国石油化工集団有限公司(中国石化)によると、中国初の100万トン級CCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)プロジェクトである「斉魯石化―勝利油田100万トン級CCUSプロジェクト」が29日、正式に稼働開始した。毎年のCO2排出削減量は100万トンにのぼる。人民網が伝えた。
CCUSは化石エネルギー低炭素高効率開発の新興技術で、生産中に排出されるCO2を回収・純化してから、新たな生産プロセスに投入し再利用・貯留する。同プロジェクトは斉魯石化がCO2を回収・提供するとともに、勝利油田に運び置換・貯留を行う。
CCUSプロジェクトCO2トラック積込プラットフォーム。(画像提供は取材先)
中国石化の関係責任者によると、同プロジェクトは2500万トン以上の超低浸透率原油埋蔵量をカバーし、計73の注入井を配置する。15年で累計1000万トン以上を注入し、原油生産量を300万トン近く増やし、採収率を12ポイント以上を高めた。同時に同プロジェクトは毎年、CO2排出量を100万トン削減する。これは900万本近くの木を植林するのに相当する。中国がCCUSプロジェクトの建設を大規模に展開するために実践経験と技術データを提供し、中国によるCO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標達成をサポートする。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月30日