20日は二十四節気の4番目「春分」、種まきシーズン到来

人民網日本語版 2024年03月20日14:36

今月20日午前11時6分、二十四節気の4番目「春分」を迎えた。昼夜の長さがほぼ等しくなる日で、90日間続く春の半分が過ぎた日であるため、春分と呼ばれている。

春分の頃になると厳しい寒さは遠のき、気温が上がり、うららかな陽気に心躍る季節となる。花が咲き、美しい景色が広がる春半ばの今、ピクニックに出かけて、鳥のさえずりを聴き、暖かく穏やかな風を感じながら、素敵でロマンティックな春の訪れを体感してみよう。

春分の頃は、春雨がしとしとと降り、気温も上がるため、種まきのベストシーズンとなる。雨が上がった後の中国各地の田畑では、土を耕したり、種をまいたりと、忙しく作業する農家の人々の姿を見ることができる。せっせと働く人の姿と、土から出る緑の芽が広がる田畑は、活気に満ちている。

春分から吹き始める強風は4月半ばまで?

中国には、「春分の頃から4月半ばまで強風が吹く」という言葉がある。中国天気網の春や夏の各節気ごとの中国各地の平均風速統計を見ると、確かに春分の頃から風が強くなり、強風が多発する頃となっていることが分かる。清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)や二十四節気の6番目「穀雨」の頃が最も強く、二十四節気の7番目「立夏」の頃になると目に見えて風が弱まる。

春分の頃から4月半ばまで、本当に強風が吹き続けるのだろうか?中国北方エリアの多くの地域では確かに強風が吹きやすい時期となる。北方エリアでは、春分は風が強い時期であるだけでなく、強風の日も比較的多くなる。哈爾浜(ハルビン)や長春、銀川、呼和浩特(フフホト)、北京、済南といった都市を例にすると、春分の頃から、強風の日の数が目に見えて増え、「清明節」や「穀雨」の頃にピークを迎える。そして、「立夏」や二十四節気の8番目「小満」の頃になると、落ち着き始める。「立夏」から「小満」へと移行するのはちょうど旧暦の4月中旬前後だ。

春分のヘルスケア

3月10日、江蘇省蘇州で撮影した花(写真提供・風間清和)。

3月10日、江蘇省蘇州で撮影した花(写真提供・風間清和)。

春分の頃は、さっぱりしたものをメインにし、甘いものを増やし、酸っぱいものは控えるというのが、飲食の原則となる。

この頃は、牛乳や豆製品といった甘みがあり、脾の機能を高める食べ物をたくさん食べるようにしよう。また、モヤシやステムレタス、黄花菜(金針菜とも呼ばれるユリ科の植物の蕾)といった旬の野菜を食べると、脾胃の働きを増強することができる。またこの時期は、滋養強壮や味の濃いご馳走を食べるのには適していない。なぜなら中国医学で言うところの「陽の気」の高まりを抑え、脾胃の働きが悪くなるほか、肝のケアにも不向きであるためだ。

春分の頃は、朝に髪をとかす時に、頭の「血気」と呼ばれるエネルギーが流れる経絡や「穴位」と呼ばれるツボを刺激すると、体内の「陽の気」を高め、調子を整えることができ、気血の流れを良くすることもできる。夜には、冷えと滞りを生む邪気「寒邪」が足から侵入しやすくなるため、寝る前に足湯などをして、一晩中足が冷えないようにすると良い。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年3月20日

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