中国最大の汎用精密測量望遠鏡、青海省の冷湖に設置へ
人民網日本語版 2024年05月27日16:07
中国科学院紫金山天文台と青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州政府は26日、「4.2m地上専用天体測量望遠鏡」プロジェクトの協力協定に署名した。これは中国最大の汎用精密測量望遠鏡が同州茫崖市冷湖鎮に設置されることを示している。中国新聞網が伝えた。
中国科学院紫金山天文台のシニアエンジニアである平一鼎氏は、「中国には現在のところ4m級口径の天体望遠鏡がなく、計画の中でも大口径汎用精密測量設備がない。『4.2m地上専用天体測量望遠鏡』は太陽系天体の高精度天体測量向けに最適化設計されたもので、投資額は約3億元(1元は約21.7円)、完成後には中国最大の汎用精密測量望遠鏡、そして世界最大の天体測量専用望遠鏡になり、各種天文科学目標に幅広く寄与できる」と述べた。
冷湖天体観測拠点は茫崖市冷湖鎮賽什騰山エリアに位置し、平均標高は4000m前後。事前の度重なるモニタリングを経て、中国内外の天文界は、青海省冷湖鎮賽什騰山が地理的位置、気候、大気清浄度、標高などの面で天体観測・研究の独特の優位性を持ち、光学・赤外線大型天文機器の科学研究のニーズを完全に満たすという見方で一致した。冷湖の立地は中国の光学天文観測の発展の長期的なボトルネックを解消し、東半球の世界レベル光学天文観測地の空白を埋めた。世界規模での時空領域における完全な観測網を構成し、国際的な光学天文学の発展を推進するための貴重な戦略的希少資源を提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年5月27日
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