中国大学統一入学試験が7日にスタート 今年の受験生は1342万人

人民網日本語版 2024年06月07日13:11

今年の中国大学統一入学試験(通称、「高考」)が7日から始まり、受験生1342万人が試験会場へと向かった。受験生が試験に集中できるようにするため、中国各地は「受験生優先モード」や「マナーモード」へと切り替えている。

7省・区が新しい受験スタイルを採用

吉林省や黒竜江省、安徽省、江西省、広西壮(チワン)族自治区、貴州省、甘粛省の7省・区が今年、試験科目を「3+1+2」とする新しい受験スタイルを初めて採用した。

各地が公表している実施案やその解説によると、「3+1+2」の「3」は、必須科目である語文(国語)、数学、外国語の3科目を指し、試験内容は全国統一で中国教育部(省)教育考試院が出題する。「1」は第一選択科目を指し、受験生は歴史と物理のいずれか「1科目」を選択する。「2」は第二選択科目を指し、思想政治、地理、化学、生物学の中から「2科目」を選択する。選択科目は各省が出題することになっている。

各地が受験生優先モードに突入

受験生が試験に集中できるようにするため、中国各地は「受験生優先モード」や「マナーモード」へと切り替えている。例えば、「高考」実施期間中、北京地下鉄は、地下鉄で試験会場へ向かう受験生とその保護者を対象に、「受験票」を提示すれば、優先的に乗車券を購入し、セキュリティチェックを受け、改札口を通過できる「3優先ルート」を設けている。地下鉄の一部の駅には、「受験生向けサービスカウンター」が設置され、受験生や保護者に必要なサービスが適時提供されている。

山西省太原市は、「高考」実施期間中、試験会場の周囲500メートル以内は24時間、建築現場の作業や室内の内装工事、商業施設の宣伝放送、文化・娯楽施設のイベント、自動車のクラクションを鳴らすことなど、騒音が発生する行為を禁止すると明確に規定している。

四川省公安部の交通警察は、「高考」実施期間中、省全域の公安交通管理当局に対して、24時間態勢の勤務制度を確実に実施し、緊急事態にいつでも対応できる準備を整えておくよう求めている。受験生が関係する交通事故が発生した場合は、速やかに出動し、素早く処理し、必要に応じて受験生を試験会場まで送り届ける車両の手配をサポートすることになっている。

毎年、「高考」期間中、必要な書類を忘れる受験生のほか、体調を崩したり、渋滞に巻き込まれたりして、遅刻する受験生が出てしまう。そのため、公安部は、受験生や保護者に対して、必要な書類や文房具は事前に準備し、緊急事態が発生した場合には、すぐに通報して助けを求めるようにと呼び掛けている。また交通警察は「グリーンチャンネル」を開設するなどして、全てのトラブルに対処するとしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年6月7日

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