浮体式生産貯蔵積出設備「海葵1号」の海上設置が完了

人民網日本語版 2024年06月12日13:41

撮影・張鵬(人民視覚)

撮影・張鵬(人民視覚)

最後のアンカーケーブルがしっかり固定されると、アジア初の円筒型浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)「海葵1号」の海上設置が10日に完了し、珠江口盆地流花油田に設置された。中国初の深水油田二次開発プロジェクトの年内生産開始に向けた基礎を固めた。人民日報が伝えた。

大きさを見ると、海葵1号は60万個近くの部品からなり、総重量は3万7000トンに達し、その高さは30階建てビルに近い。環境を見ると、海葵1号の所在海域の水深は約324mで、風向きの変化が激しく、内部波が頻繁に発生する。この巨大な設備を深水に安定的に据え付け、ドックに戻さず海上で15年連続で稼働させるにはいかにすればいいか。

プロジェクトチームはマルチポイント係留方法で設置を行った。12本のアンカーレッグが3組(それぞれ4本)に分かれ、北東、南東、北西の3方向から安定した係留力を提供し、超大型台風にも耐えられる。

海油工程流花油田総請負プロジェクトサブゼネラルマネージャーの王輝氏は、「プロジェクトチームは3000m級深水多機能工事船を使い、水中と水面の2セットの測位システムを利用し、デジタル化3Dシミュレーションにより水中係留ケーブルチェーン構成を表示し、海上作業の効率的な遂行を保証した。作業効率が世界トップレベルに達した」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月12日

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