「中国市場で勝って初めて未来を手にできる」 開放的で自信に満ちた中国市場は世界にとって発展のチャンス

人民網日本語版 2024年06月18日10:28

中国市場に関するいくつかの海外メディアの報道が最近、広く注目されている。

米ブルームバーグはこのほど、iPhoneの中国市場での販売台数が4月に52%も急増したと報道した。

1日付独紙「ハンデルスブラット」は、「独ニーダーザクセン州のシュテファン・ヴァイル州首相は60人の代表団を率いて訪中し、このほどその訪問を順調に終えた」と伝えた。ヴァイル氏は中国を訪問中に同紙の取材に応じ、EUの中国製自動車に対する制裁関税に明確に反対した。

仏BFMテレビは3日、「仏自動車メーカーのルノーは中国と接近している。ルノーが発表した新たな協力計画によると、ルノーは自社に対して、成功したければ、中国企業と協力しなければならないという条件を設けている」と伝えた。

これらの情報を総合すると、より明白な結論を導き出すことができる。開放的で自信に満ちた、持続的に発展する中国市場は、世界の企業により多くの発展をもたらすということだ。

開放性は現在の中国の明確な特徴だ。開放的で自信に満ちた中国市場は常に、世界の企業による中国での現地法人設立とチャンスの共有を歓迎している。

このほどのiPhoneの中国での販売急増は、むろん値下げという販売戦略の短期的な影響はあるが、より重要なのは中国市場が秘めるビジネスチャンスとポテンシャルだ。

中国での組立工場の設立から始まり、やがてアップル製品のデザインや研究開発、部品製造に参加する中国サプライヤーが増えていき、そして中国はアップルの世界における最大の単一市場にまで成長した。中国市場はとうにアップルの産業展開における重要な一部になっている。

アップルのティム・クックCEOは今年3月、上海で「中国ほど重要な場所はない」と述べた。

テスラ上海工場は、中国と海外の協力・ウィンウィンを体現する実例だ。中国の整ったサプライチェーン体制と一流のスマート製造能力により、同工場の部品の現地化率は95%に達しており、平均30秒余りで1台の完成車がラインオフする。2023年の納車台数は94万7000台に達し、世界の総納車台数の半分以上を占めた。

「中国市場で勝って初めて未来を手にすることができる」というのは、グローバル企業の共通認識になっている。中国市場で成長してきた多くの現地企業が、イノベーション、コスト、品質、効率などの面ですでに世界的な競争力を備えている。非常に開放的な中国市場で勝ち残るためには、グローバル企業はより高い競争力を持つ製品とサービスを提供し、中国企業との全面的な競争・協力の中で発展の新たな優位性を形成する必要がある。

「中国のスピードはすなわち世界のスピードであり、中国のコストはすなわち世界のコストだ」。これは、日本のパナソニックグループの中国市場に対する最新の位置付けだ。

かつての中国はパナソニックにとって、単なる製造拠点と販売先に過ぎなかった。中国法人がするべきは、日本のパナソニックの基準を中国に持ち込み、これをうまく実行することだった。しかし、今ではパナソニックの家電、電子機器、車載装置など多くの重点事業において、中国の産業チェーンのコストと世代交代スピードは世界レベルとイコールだ。

中国日本商会会長で、パナソニックホールディングス株式会社代表取締役/副社長執行役員の本間哲朗氏は、「激しい市場競争において、中国市場はグローバル企業が競争力を高めるための訓練場になっている。当社がやるべきなのは、全力を尽くして自社のレベルを高めることだ。中国市場で一定のシェアを占めることができれば、世界市場での競争力も間違いなく高まるだろう」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月18日

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