中国の小さな県でフランス風フォアグラの生産量が5000トン規模に

人民網日本語版 2024年07月10日16:09

フランス風フォアグラは、すでに山東省濰坊市臨胊県の「隠れた特産品」になっている。

この山東省中部にある小都市では、ランデスガチョウの出荷量が500万羽に達し、フォアグラ生産量が5000トンに達する。トンレベルの供給が可能な生産量により、高級食材フォアグラのサプライチェーンを易々と掌握することができた。

撮影・劉瑞華

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同県で生産される「ガチョウ製品」には、フランス風フォアグラメニューに使われるフォアグラ以外にも、フォアグラペースト、フォアグラの赤ワイン漬け、フォアグラ水餃子、フォアグラアイスクリームなど複数の製品がある。

撮影・劉瑞華

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こうした製品は中国国内の30余りの省・自治区・直轄市の高級ホテルや高級レストランに持続的に供給される上、日本、欧州連合(EU)、東南アジアなど多くの国・地域の食卓にも上るようになり、世界各地のグルメがこの西洋料理界の珍味を楽しんでいる。

撮影・劉瑞華

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1980年代、灰色の羽毛を持ち、大きな体格を持つランデスガチョウがフランス・ランド県から海を渡り、初めて臨胊県にやってきた。こうして同県におけるフランス風フォアグラ産業の発展の歩みがスタートした。長年にわたる適応と繁殖を経て、ランデスガチョウは次第に同県に定着し、旺盛な生命力を示すようになり、年間生産額は40億元(1元は約22.2円)以上に達した。

撮影・劉瑞華

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ランデスガチョウが最初に臨胊県にやって来た頃は、年に2シーズンしかガチョウ雛を繁殖させられなかった。市場ニーズが大幅に増加すると、供給が全く間に合わなくなった。今では毎年2000トンのフォアグラを生産する山東尊潤聖羅捷食品有限公司の責任者・高元良さんは当時、チームで対策に取り組み、山東農業大学と協力してオフシーズンの産卵拠点を設立した。実践と探求を繰り返した結果、今では1年を通してガチョウ雛の繁殖が可能になり、ガチョウの雛が季節によって不足するという問題を解決することができた。

撮影・劉瑞華

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同県の企業は深加工技術の探求を進め、フォアグラとその関連製品の可能性はさらに広がっている。従来の冷凍フォアグラのほか、現地ではフォアグラペースト、フォアグラスライス、フォアグラの赤ワイン・ブルーベリー漬けなど複数種類の深加工製品が開発され、消費者の多様なニーズに応えている。

撮影・劉瑞華

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(編集KS)

「人民網日本語版」2024年7月10日

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