「中国天眼」首席科学者の李菂氏、マルセル・グロスマン賞を受賞
人民網日本語版 2024年07月10日15:46
相対論的天体物理学国際センター(ICRA)によると、第17回マルセル・グロスマン賞の個人賞が9日、ICRAから「中国天眼」首席科学者で、中国科学院国家天文台研究員の李菂氏に授与された。その最も高感度の電波望遠鏡プロジェクトにおける先駆的な貢献を表彰するものだ。李氏は中国国内で得られた学術的成果により同賞を受賞した初の科学者だ。科技日報が伝えた。
貴州省平塘県に位置する「中国天眼」と称えられる500m球面電波望遠鏡(FAST)は、単一口径が世界最大の電波望遠鏡だ。李氏は2008年よりFASTプロジェクト科学者に就任し、18年から現在までFAST首席科学者に就任している。今回の受賞成果には、「星間磁場の精密測定及び高速電波バースト分野の大規模サンプル統計研究時代への進出推進」が含まれる。
李氏は今回の受賞について、「南仁東氏のような指導者と先駆者、肩を並べて働くFASTプロジェクトチーム、互いに成果を出し合う多くの同業者に恵まれて光栄だ」と述べた。
マルセル・グロスマン賞は国際物理学界の最も重要な賞の一つと見なされている。同賞はスイスの数学者であるマルセル・グロスマンにちなんで名付けられた。1985年創設で、3年に1度のマルセル・グロスマン会議の会期中に授与される。同賞には個人賞と機関賞があり、これまで個人賞を受賞した華人科学者には楊振寧氏、李政道氏、丘成桐氏がいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年7月10日
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