内蒙古呼和浩特市、計算力でAI発展のチャンスを創出

人民網日本語版 2024年07月23日11:30
内蒙古呼和浩特市、計算力でAI発展のチャンスを創出
2023年11月28日、呼和浩特市和林格爾新区にある中国移動スマート計算センター(呼和浩特)の設備を点検する職員。撮影・李志鵬

内蒙古(内モンゴル)呼和浩特(フフホト)市はここ数年、「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)プロジェクトに積極的に取り組み、和林格爾(ホリンゴル)データセンタークラスターという国家データセンタークラスターを全力で建設しており、和林格爾新区で中国移動スマート計算センター(呼和浩特)などのデータセンタープロジェクトを32件実施した。計算力産業の急速な発展は呼和浩特市の経済の質の高い発展に強力な成長分野を生み出しただけでなく、人工知能(AI)の新たな発展の道も切り開いた。新華網が伝えた。

和林格爾新区に位置する内蒙古デジタルエネルギー貯蔵設備製造産業パークで、雲儲新エネルギー科技有限公司の高紅社長はデータセンターの取引先と連絡していた。同公司は和林格爾新区で年間5000台のデータエネルギーキャビンを生産し、年間生産額は約2億5000万元(1元は約21.5円)。サーバーとキャビンが続々と使用開始されるようになり、和林格爾新区で設置されたサーバーは現在150万台を超えている。

計算力産業の発展において、呼和浩特市は新エネルギーの強みを計算力の強みに変換することを重視し、現地及び内蒙古の新エネルギー電力をフル活用し、グリーン計算力を構築している。現地は和林格爾新区で、データセンターへのグリーンエネルギー供給に特化した36万kW太陽光・風力発電プロジェクトを展開した。現在、和林格爾新区で稼働開始したデータセンターのグリーン電力使用率は80%を超えている。

呼和浩特市が推進中の科大訊飛(アイフライテック)「フルシーン」スマート教育プロジェクトが、AI発展の縮図だ。和林格爾新区内蒙古師範大学附属雲谷学校の教室では、教員はいつでも音声によって「スマート黒板」のスリープを解除し、教科書以外の関係知識を呼び出すことができる。「スマート黒板」はさらに作文の添削やスマート化授業録画などの機能も実現している。科大訊飛股份有限公司内蒙古エリア引き渡しサービス部のディレクターである鄭成龍氏は、「この製品は黒板を板書のツールから教員のAIアシスタントに格上げしている。これは和林格爾新区のデータセンターが提供するスマート計算力と切り離せない」と述べた。

呼和浩特市党委員会副書記で市長の賀海東氏は、「我々はいち早くグリーン計算力とAIを経済・社会発展のあらゆる分野に活用し、社会ガバナンス、産業発展、シーン応用にエンパワーメントする。当市はグリーン計算力を牽引とする新たな質の生産力の発展を加速させ、基礎的なハードウェアをさらに強化し、産業の『肥沃な土壌』を作り、応用の『ブルーオーシャン』を切り開き、グリーン計算で新たな質の未来を描く」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年7月23日

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