中国、12の原子力科学研究施設・実験プラットフォームを世界に開放

国家原子力機構の情報によると、ウィーンで開催される国際原子力機関（IAEA）第68回総会の会期中である16日午後、中国国家原子力機関は「開放と協力・発展を共有」原子力科学研究施設開放共有に関するテーマ別サイドイベントを行った。国家原子力機関の劉敬副主任、IAEAのチュダコフ事務次長、中国の李松IAEA大使、中核集団の余剣鋒会長らが会議に出席し、あいさつした。人民網が伝えた。

劉氏はあいさつの中で、「中国のIAEA加盟40周年を迎えるに当たり、中国は世界各国及びグローバルサウスに向けて中国の先進研究炉を含む12の原子力科学研究施設と実験プラットフォームを開放することを決めた。これは原子力基礎科学研究、材料・部品放射線テスト、同位体生産、原子炉熱水力学、原子力環境シミュレーション及び原子力設備テスト、放射性廃棄物処理・処置、核融合実験研究など数多くの分野に及ぶ」と述べた。

中国は現在すでに8つのIAEA協力センターを設立している。そしてフランス、ロシア、EUなどと良好な原子力科学技術研究開発協力メカニズムを構築し、タイ、インドネシア、パキスタン、アルジェリア、ガーナ、ナイジェリアなどの発展途上国と現地で協力し一連の原子力科学研究施設・共同実験室を建設している。中国側はすべての関係者と開放的、公平的、公正的かつ非差別的な国際科学技術発展環境を共同建設し、原子力科学技術研究開発、試験・テスト、工学的検証などの優位性を持つ技術資源プラットフォームを共有し、共同研究開発、科学技術交流、人材育成などの実務協力を強化し、手を携え原子力の発展をより包摂的に、原子力協力をより開放的で秩序正しく推進し、原子力テクノロジーが世界の共同繁栄と人類共同の福祉のためにより大きな役割を担い、より大きな貢献をするよう願っている。（編集YF）

「人民網日本語版」2024年9月19日