世界1基目の小型原子炉「玲竜1号」、「中枢神経」の設置始まる

人民網日本語版 2024年04月11日15:07

海南省昌江黎(リー)族自治県の多機能モジュール化小型炉科学技術モデルプロジェクト「玲竜1号」の1台目となるデジタル化制御システム(DCS)キャビネットの設置・調整作業が、10日午前9時58分に始まった。人民日報海外版が伝えた。

DCSは原発運転の「中枢神経」と呼ばれる。玲竜1号のDCSは中国が独自の知的財産権を持つ「竜鱗プラットフォーム」と「竜鰭プラットフォーム」を採用している。

今回の1台目の竜鰭プラットフォームキャビネットは、中核制御システム工程有限公司が原発などの大型原子力施設のために特別に開発した工場全体の非安全制御システムだ。同プラットフォームは中核集団が数年にわたり蓄積してきた原子力計装制御の経験と重要技術を継承し、それを発展させ、最新のデータ収集、プロセス制御、大規模ネットワーク構築、フィールドバス、情報管理などの先進技術を融合させ、原子力施設の高い信頼性・高い安全性の要件を満たした。

竜鰭プラットフォームのスマート設備管理、マルチプロトコル大規模通信、工場全体の統合監視などの技術は全体的に国際先進レベルに達した。うちコントローラセルフ診断技術、フィールドバス技術、サーバー冗長スイッチング技術、リアルタイム監視・制御ユニット技術は国際トップレベルに達した。

「玲竜1号」世界1基目の1台目のDCSキャビネットの順調な導入は、DCSが現場での設置段階に移り、今後のメイン制御室の使用開始などの後続作業に向けた基礎を固めた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年4月11日

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