生まれ故郷でショート動画を撮影して農村振興をバックアップする貴州省の若者

人民網日本語版 2024年09月30日09:28
生まれ故郷でショート動画を撮影して農村振興をバックアップする貴州省の若者
陳家寨村で、臘肉(燻製豚肉)を宣伝するショート動画を撮影する「念郷人周周」撮影チームのメンバー(9月26日撮影・楊文斌)。

貴州省銅仁市碧江区和平土家(トゥチャ)族侗(トン)族郷陳家寨村に住む莫宙さんは「周周」というハンドルネームでライブ配信をするパーソナリティーで、その内容は「三農」(農業、農村、農民)だ。新華社が報じた。

莫宙さんは、中学3年生だった2015年、母親が病気になり、家計を少しでも助けようと、出稼ぎを始めた。そして、成績が優秀だった姉を引き続き学校に通わせた。そんな莫宙さんは2020年に実家に戻り、農作業をしながら、病気の母親の世話をするようになった。

そして、2020年末、同郷の莫志林さんの誘いを受け、莫宙さんと楊旭東さん、莫君さんの合わせて4人で「念郷人周周」という撮影グループを立ち上げ、農村での自然豊かな暮らしをカメラで記録するようになった。そして、子供の頃の思い出や生まれ故郷の美しい景色、グルメ、風俗、風習を映像に取り入れるようになった。こうして「念郷人」チームが撮影した農村の暮らしを見た多くのネットユーザーは、どこか懐かしい思いに浸り、生まれ故郷に帰りたいという思いに駆られるようになっている。また、「念郷人」は、ライブコマースを通して、生まれ故郷の特産品の販売をバックアップし、地元の人々の収入アップをサポートしている。

莫宙さんは2023年11月、「第2回全国農村振興青年先鋒」という栄誉称号を授与され、同年12月には、「2023年度中国のネット上で感動を与えたネット上の人物10人」にも選出された。

莫宙さんは、「農村の素晴らしいものを全て守りたい。本当の意味で農村を保護し、発展させるためには、村の中で仕事ができ、発展のポテンシャルを引き出せる状態にしなければならない。そうすることで初めて、もっと多くの若者が村に帰って来るようになる」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年9月30日

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