村上春樹氏の新作長編小説「街とその不確かな壁」の中国語版が21日に出版
人民網日本語版 2024年10月17日14:18
日本の作家・村上春樹氏の6年ぶりの長編小説「街とその不確かな壁(中国語タイトル『小城与不確定性的牆』)」の中国語(簡体字)版が今月21日に、出版社「読客文化」から出版される。翻訳者は施小煒氏。村上氏の15作目の長編小説である同作品は、同氏が40年以上書籍化を封印してきた「幻の小説」が原型で、「きちんとした形にしたいとずっと思っていた」作品だ。
村上氏は1980年に、中編小説「街と、その不確かな壁」を発表したものの、「中途半端な形」で掲載したという思いがあり、1985年に「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」として改作した。しかし、まだ「あと2年待ちたかった」との心残りがあり、2020年から再び書き改めて、3年かけて完成させたのが長編小説「街とその不確かな壁」だった。そして2023年4月13日に新潮社から出版された。出版に合わせたインタビューで村上氏は、「世界が不安定になってくると、狭い世界に逃げ込みたいという気持ちが出てくる。まさにこの作品にあるような『外界と隔絶され、壁に囲まれた幻想的な街』みたいに」と語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2024年10月17日
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