「中国インターネット文学影響力ランキング(2021年度)」の発表セレモニーがこのほど、湖南省長沙市で開催された。中国作家協会・インターネット文学センターが同ランキングを発表するのは今回で8回目。オンライン小説ランキング、IP影響ランキング、海外版ランキング、新人ランキングなどが含まれている。2021年度版のランキングは、元々2022年に発表される予定だったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年にずれ込んだ。厳格な一次審査、二次審査、最終審査を通過したインターネット文学作品30作品と、新人作家10人がランキング入りしている。人民日報海外版が報じた。
オンライン小説ランキングを見ると、「生命之巔」といった現実的なテーマの作品のほか、「星辰与灰燼」といったスポーツをテーマにした力作もランク入りしており、方向性は正しく、テーマはバラエティーに富み、クオリティも高くなっている。IP影響ランキングを見ると、ドラマ化された「雪中悍刀行(SWORD SNOW STRIDE)」やアニメ化された「第一序列」など、形式にこだわらず、様々なタイプの作品がランク入りしている。インターネット文学のうち「惜花芷」や「重啓之極海听雷」といった作品が海外で大人気となっており、海外版ランキングにランク入りしている。新人ランキングを見ると、劉金龍や耳東兔子、三九音域といった90後(1990年代生まれ)のオンライン作家がランク入りしている。
中国作家協会・インターネット文学センターの関係責任者は、「これまでのランキングと比べると、今回ランキング入りした作品には、4つの特徴がある。▽作品のクオリティが目に見えて高まり、現実主義的観点が増強され、小説ランキングでは現実的なテーマの作品がこれまでになく目立った。▽インターネット文学IPの増幅効果がさらに際立ち、IPランキングの作品はクオリティ、口コミが高く、社会への影響力と評判がさらに高くなっている。▽海外版作品は、海外の『Z世代』の間で人気になり、北米や東南アジアには、最新話の更新を心待ちにしている90後、95後(1995-99年生まれ)がたくさんいる。▽90後のオンライン作家の活躍が目立つようになっており、世代交代が進み、創作の主力となっている」と説明している。 (編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月17日