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中国発SFが欧州へ「逆輸出」 ドイツでも「三体ブーム」

人民網日本語版 2023年04月11日13:42

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英国で生まれ、米国で隆盛し、そして米国経由で世界的な文化産業へと発展したSF。以前は中国が欧米からSF作品を「輸入」していたが、今や、その流れとは逆に中国発SF文学作品が「輸出」され、力強い勢いで広がり、海外でますます多くの読者を獲得している。

長年にわたり、中国の現代文学作品はドイツ市場、さらには欧州市場全体ではニッチなジャンルだった。多くの作品は欧州の読者になじみのない中国の文化的背景と生活を背景としており、出版までこぎ着けた作品はごくまれだった。しかし劉慈欣の「三体」英語版が世界の文壇で非常に大きな反響を引き起こすと、出版社は中国現代文学の本を出すことに対して再び自信を持てるようになった。

「三体」は米出版社ペンギン・ランダムハウス傘下の出版社が出版した初の中国SF小説で、関連データを見ると、同社にとってこれまでで最も成功し、よく売れた本になった。同社はその後も努力を重ね、劉慈欣のすべての長編小説と一部の短編小説のドイツ語版を翻訳・出版した。

同社の書籍編集者は売上データについて、「これらの本が達成した圧倒的な成功及び読者からの高い関心と評価は、当社に大きな驚きを与えてくれた。現時点で、劉慈欣の本は40万冊以上売れている。この数字はSF作家にとって、非常に珍しいことであり非常に素晴らしいものだ」と述べた上で、「鉄は熱いうちに打てということで、当社は陳楸帆、王晋康、宝樹を含む中国のSF作家の複数の作品を続々出版している。読者に中国のSF小説の多様性を知ってもらいたい」と話した。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年4月11日

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