四川省の九寨溝で国家一級保護動物のハイイロネコを初めて確認
人民網日本語版 2024年12月03日13:35
四川省の九寨溝国家級自然保護区の生物多様性モニタリングスタッフが最近、赤外線カメラが撮影した写真を整理していた際、中国で国家一級保護動物に指定されているハイイロネコが映っているのを確認した。九寨溝でハイイロネコが確認されるのは初めてで、同保護区に生息する動物の種類がまた1つ増えたほか、科学研究に貴重な資料が提供されることとなった。九寨溝保護区に生息している国家一級重点保護哺乳類はこれで8種類となった。
赤外線カメラが撮影したハイイロネコ(画像提供・九寨溝管理局)。
ハイイロネコは、中国で唯一のネコ科の固有種。生息数が極めて少なく、「世界で最も知られていないネコ」と言われている。標高が高い山の森林や砂漠、草原の周辺エリアなどに生息する夜行性の動物で、成獣の体長は61-68センチ、体重は4-8キロ。主に標高2500-5000メートルの高山の草地に生息する高山動物だ。ハイイロネコは甘粛省や陝西省、青海省、四川省、寧夏回族自治区などで確認されており、2021年に、国家一級重点保護野生動物に指定された。
赤外線カメラが撮影した様々な野生動物(画像提供・九寨溝管理局)。
今回、九寨溝でハイイロネコが確認されたことで、同保護区に生息する動物の種類がまた1つ増えたことになり、重要な発見となった。これで、同保護区に生息している国家一級重点保護哺乳類は、ジャイアントパンダ、四川キンシコウ、オグロヌー、コビトジャコウジカ、ヤマジャコウジカ、ドール、アジアゴールデンキャットと合わせて8種類となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月3日
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