「自信」がキーワード 中央経済政策会議を読み解く
今回の中央経済政策会議を読み解くと、キーワードは「自信」だろう。来年の経済政策の全般的要求や政策的方向性、重点課題のいずれもが、強い自信・信頼という鮮明なシグナルを発している。
「より積極的かつ有為なマクロ政策」の実施が、安定成長と自信の強化という明確なシグナルを発している。
財政政策を「より積極的かつ有為」なものとする。会議では「財政政策への持続的かつ一層の注力を確保する」方針が明確に打ち出された。具体的な措置としては「財政赤字比率の引き上げ」「超長期特別国債の増発」「地方政府特別債券の発行・活用の増加」などが挙げられる。これにより、財政収支の矛盾を緩和し、市場の信頼を安定させ、下支えする。これはまた、政府投資の拡大に寄与し、民生重視、消費促進、将来の成長力の強化を効果的に支える。
金融政策では「適度な緩和」を行う。これは2011年以来初となる「適度な緩和」への転換であり、政策強化という明確なシグナルを発した。会議では、来年「適切な時期にで預金準備率と金利を引き下げ、流動性を十分に保つ」方針が打ち出された。これにより、経済回復・好転に適した金融環境を整える。
需要不足の問題に対しては、国内需要を全方位的に拡大する方針が打ち出された。その最優先課題が、消費を力強く下支えすることだ。
「両新」政策(大規模設備の更新政策と消費財の買い換え政策)の拡大実施に力を入れる。来年は、消費財買い換え政策における各方面の支援をさらに強化するとともに、消費者のニーズに応じて、スマートフォンや電子情報製品も買い換え政策の対象にする。対象の拡大、品質の向上、支援の強化によって買い換え需要を喚起する。買い換え政策によって、持続的な消費ブームが期待される。
重点分野のリスクへの対処においては、政策パッケージで不動産市場を安定させる。会議では「不動産市場の下落を止め、安定化させるために引き続き力を入れる」方針が明確にされた。需要側では「城中村(バラック地域)」や危険・老朽住宅の改修を強化し、基本的住宅需要と改善型住宅需要の潜在力を十分に引き出す。供給側では分譲住宅の在庫処理を進める。
中国経済にとって、質の高い発展を推進するためには発展と安全を統合的に計画することが必要だ。
リスク思考をより深め、大局的安定、統合的調整、分類的施策、重大なリスクの防止と解消への注力によって、中国経済の安定した持続的な発展を確保する。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年12月16日
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