中国農村観光の新しい局面を切り開くカフェの農村進出
コーヒーを注文し、窓の外の景色を眺め、農村の静けさと居心地の良さを楽しみ、時折記念に写真を撮ることが、今や多くの観光客の定番となっている。
安徽省宣城市にネットで人気の景観ルートがある。沿線の敬亭山、青竜湾、紅杉林などの観光スポットが連なって、「車は道を走り、人は絵のような世界で遊ぶ」ドライブ旅行の「大型環状ルート」が形成されており、観光客が続々と訪れている。
「空空里・臨崖芸術空間」という名前のカフェはこのルート上の同市涇県汀渓郷郭沖村にあり、窓の外には茶畑と山の景色が広がっている。
責任者の林凱さんは、「この景観ルートには、たくさんの観光客がやって来るので、客が絶える心配はない。店をオープンしてから最高で1日にコーヒー1500杯を売り上げ、販売量の平均は1日800杯前後だ。今年5月のオープン以降、ずっと人気が続いている」と話した。
ここ数年、カフェの農村進出の勢いが続き、林さんと同じように農村で起業する若者がたくさんいる。現在、同県だけで「農村カフェ」は60軒を超える。
同ルートに沿って進んでいくと、沿線には山、水田、渓流、カフェ……があり、景色がどんどん変わる。数時間後に到着した寧国市方塘郷では、約133ヘクタール以上のセコイヤの森が水辺に静かにそびえている。
「今はセコイヤ林を見るベストシーズン」と話す写真愛好家の徐鍇さんは、セコイヤ林観光スポット近くにあるカフェ「杉頂見」の経営者でもある。この店は徐さんが同ルートでオープンした3軒目のカフェになる。
安徽大学観光管理学部の劉法建学部長(教授)は、「農村カフェの登場で、農村が心地よい場所であり、洗練された場所でもあることを知らされた。若者に合致した消費のスタイル、習慣、嗜好を通じて、農村と都市を結び付けることが、農村文化観光産業の発展・イノベーションの重要な方法であり、消費を牽引するとともに、発展のレベルも引き上げた」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年12月17日
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