世界のバドミントンシャトルの10分の1を作る貴州省の小さな町

人民網日本語版 2024年12月24日16:21

世界のバドミントンシャトルの10分の1は、貴州省錦屏県の南東部にある人口3万人にも満たない小さな町の敦寨鎮で作られている。ここは今や世界にその名が知られる「バトミントンシャトルの町」だ。

敦寨鎮のある錦屏県は貴州省黔東南苗(ミャオ)族・侗(トン)族自治州の南東の外れにあり、昔から林業が盛んな県だった。経済構造が単純で、米・野菜・果物の栽培が中心であり、住民の多くは地元で農業に従事するか出稼ぎに行き、収入が少なかった。

2017年に指定ペアリング支援機関の橋渡しの下、バドミントン製品などを手がける亜獅竜公司が土地の平坦な敦寨鎮を気に入り、同鎮との提携を決定した。同鎮の土地資源の優位性を活かし、シャトル生産に投資し、貴州亜獅竜産業パークを建設した。

貴州亜獅竜産業パークのシャトル生産量は2017年の3万ダースから、今年の500万ダースに向上し、7年間で160倍以上増加した。同パークは今や世界最大規模の羽根加工、シャトル生産、バドミントン文化展示が一体化した総合型パークだ。

同パークはバドミントン人気に火を付けただけでなく、敦寨鎮のガチョウ産業にも活気をもたらした。

敦寨鎮のガチョウ産業は現在まで87万羽を出荷し、ガチョウ養殖だけで住民1万6000世帯の増収を実現し、今後の発展も大いに期待されている。

現在、敦寨鎮産のシャトルは遠くデンマーク、インドネシア、日本など60数ヶ国・地域に輸出され、年間生産量は500万ダースに達し、生産高は5億元(1元は約21.6円)を突破した。ガチョウ養殖業、ラケット業、パッケージ業など川上から川下に至る産業が非常に盛んで、規模もますます大きくなっている。

(編集KS)

「人民網日本語版」2024年12月24日

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