遼寧省からビザ免除措置を利用して入国した外国人が前年同期比10倍増に
遼寧省出入境・国境総検査所は今月23日の取材に対して、今年、同省の出入国検査所からビザ免除措置を利用して入国した外国人の数は前年同期比10倍増の約4万人に達していることを明らかにした。遼寧日報が報じた。
中国東北エリアの対外開放の重要な窓口となっている遼寧省の出入国検査所を通して中国に入国しているのは主に北東アジア諸国から来た外国人で、ビザ免除措置を利用して入国する韓国人やロシア人が多くなっている。華人が比較的多いシンガポールやマレーシアも、遼寧省からビザ免除措置を利用して入国する外国人の中で常に上位を占めている。華晨宝馬(BMW)といった多国籍企業の業務のために、ビザ免除措置を利用して遼寧省から入国するドイツ人も増加の一途をたどっている。その他、今年6月、モンゴルの首都ウランバートルと大連を結ぶチャーター便が13年ぶりに就航し、三面を海に囲まれた大連の旅行が、モンゴルで人気となっているほか、中国のビザ免除措置の対象にモンゴルも含まれるようになったのを背景に、大連を訪問するモンゴル人が大幅に増加している。
中国国家移民管理局は今月17日、条件を満たす54ヶ国の国民を対象に、トランジットビザ免除措置を全面的に拡大し、乗り継ぎ目的で一時入国する場合の滞在時間を、同日から従来の72時間または144時間から240時間に延長することを発表した。遼寧省の瀋陽桃仙国際空港や大連周水子国際空港、大連海港出入国検査所も同日からこの措置の適用対象となっている。
遼寧省出入境・国境総検査所が管轄する出入国検査所3ヶ所全てにトランジットビザ免除措置を申請できる専用エリアが設置され、外国人入国カードへの記入も円滑化されている。空港の出入国検査所には、英語やフランス語、ポルトガル語、日本語、韓国語といった多言語に対応する入国カード自動記入端末が設置されており、外国人にとっては便利なサービスとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月27日
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