話題のDeepSeekをめぐるNVIDIA、マイクロソフト、アマゾンの最新動向
報道によると、米半導体メーカー・NVIDIAは1月31日、生成的人工知能の推論を最適化する・NVIDIA NIMは、中国のスタートアップ企業・DeepSeekがリリースしたオープンソースの大規模言語モデル「DeepSeek-R1」に既に対応していることを発表した。
NVIDIAが同日に公式サイトに掲載した文章によると、DeepSeek-R1は、最も先進的な推論能力を備えたオープンソースの大規模言語モデルで、ダイレクトにレスポンスを提供するタイプと違い、DeepSeek-R1のような推論型モデルは、プロンプトに対して、何度も推論処理を実施し、「思考の連鎖」や「コンセンサス」、「検索」といった方法を通して、ベストな回答を生成することができる。
その他、米国のOpenAIと戦略的パートナーシップを構築しているマイクロソフトは、DeepSeek-R1を既に、マイクロソフトのビジネス向けに設計された高度なAIサービス群 ・Azure AI Foundryに導入し、その一部となっていると発表した。
OpenAIの最大の株主であるマイクロソフトは長期にわたってOpenAIを支援しているほか、そのAI技術の集約を進めているため、DeepSeek-R1を正式に導入したという情報が発表されると、外部では、なぜ、マイクロソフとOpenAIがDeepSeekに関する調査を進めると同時に、R1をそのAIサービスに組み込むことにしたのかに注目が集まっている。
マイクロソフトは、「DeepSeek-R1は、モデルの挙動の自動評価や潜在的なリスクを軽減するための広範なセキュリティレビューを含む、厳格なレッドチーミングと安全性評価を受けている」と強調している。
さらに、マイクロソフトは、声明の中で、「マイクロソフトは今後も、DeepSeek-R1をレビューするほか、その精度を高め、審査メカニズムを強化するべく、ある程度の調整と最適化を実施する可能性がある」 としている。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」電子版」の1月31日付けの報道によると、アマゾンは、「DeepSeek-R1をAmazon Web Services上で利用できるようになった」と発表したほか、同社の、アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)はユーザーに対して、「安心して使うことができる」と伝えているという。
「人民網日本語版」2025年2月2日
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