広州が世界に向けて「都市パートナー」を募集

人民網日本語版 2025年02月10日14:56

記者会見の様子(撮影・馮筱雅)。

記者会見の様子(撮影・馮筱雅)。

広東省広州市はこのほど、「都市パートナー」計画特別活動のスキーム(試行)を発表した。広州市政府新聞弁公室が今月8日に開いた記者会見では、「都市パートナー」計画に基づいて、広州は今後、世界に向けて、戦略的提携パートナー、スーパーパートナー、都市ドリーマー、都市PR大使などを募集し、中国国内外で、広州と歩みを共にする「奮闘共同体」を幅広く探し求め、広州に投資し、広州のさらなる発展をサポートしてもらうというコンセプトを明らかにしている。

「都市パートナー」の評定には、公募と方向を定めたオファーを組み合わせたスタイルが採用される。「第15回中華人民共和国全国運動会」、「第12回全国障害者運動会」、「第9回スペシャルオリンピックス」の広州執行委員会・市場開発部の黄遠飛副部長によると、「『都市パートナー』計画は、当委員会と広州市投資発展委員会弁公室が共同で実施する」という。

「第15回中華人民共和国全国運動会」は、多くの企業に多様な応用シーンや、極めて規模の大きい市場のチャンスを提供することになる。広州市商務局の副局長を務める、市投資発展委員会の韓楨祥専職副主任は、「当委員会は、市執行委員会・市場開発部といった当局と共に、『都市パートナー』と連携して、人工知能(AI)や、スマートセキュリティ、スマート施設、スマート運営といった分野で、さらに多くの応用シーンを企画し、さらに大きな市場のチャンスを提供し、『都市パートナー』に全面的に益をもたらしていく。当委員会弁公室は今後、『都市パートナー』と長期間にわたり、密接に連携し、『都市パートナー』が広州に投資するグローバルパートナーとなるよう誠意を込めて働きかけるほか、『都市パートナー』が産業の提携パートナーになるよう積極的に導いていく。『都市パートナー』が、一度のスポーツ大会をきっかけに、手を携えて共に歩み、事業において長期にわたり苦楽を共にするパートナーになることを願っている」とした。

4つに分類されている「都市パートナー」

「都市パートナー」は主に以下の4つに分類されている。

① 戦略的提携パートナー

主に、世界フォーチュン・グローバル500に名を連ねる企業や業界のリーディングカンパニー、一流の科学研究機関、ブレーントラスト・シンクタンクなどが対象。

② スーパーパートナー

主に、中国企業トップ500、中国民間企業トップ500、中国製造業トップ500、中国ソフトウェア企業トップ100、中国の製造業のニッチトップ、国家級「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」の小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)、相応のランクの外資系企業、著名な弁護士事務所、分析・コンサルタント、クリエイティブ企画といった機関が対象。

③ 都市ドリーマー

主に、「専精特新」の企業、広州で発展を希望する中小・零細企業が対象。

④ 都市PR大使

主に、都市文化、産業の高度化、ブランドコミュニケーションといった面で貢献している一流の科学技術者、重大プロジェクトへの投資家、及び文化教育、スポーツ、衛生といった分野の有名な専門家などが対象。

華南理工大学新聞・伝播学院の二級教授、ドクターコースの指導教官・段淳林氏は、「『都市パートナー』計画は、スポーツ大会をきっかけとして、ブランドコミュニケーションや都市のイメージ向上を促進、推進する計画だ。『第15回中華人民共和国全国運動会』をきっかけに、長期にわたり、都市の戦略的ブランドコミュニケーションを行って、そのイメージ向上を目指すというのが『都市パートナー』計画の画期的な点となる。同計画は、系統的な、社会的プロジェクトでもあり、『連携、協力、ウィンウィン』というコンセプトを反映していて、『全国民参加型』という特徴を際立たせている。さらに、同計画は、経済的にも非常に重要な特徴を備えており、スポーツ大会を通して、都市の発展を促進することや、産業を通して住民に益をもたらすという理念が貫かれ、産業と都市の融合が促進されるだろう」と高く評価している。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年2月10日

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